アルコールを摂取しても新型コロナウイルスから身を守ることはできず、ウイルスを除去することもできません。感染防止対策に関する誤った情報が拡散する中、世界保健機関(WHO)がそんな勧告を出し、飲酒を控えるよう呼びかけました。各国政府に対し、飲酒量の抑制や誤った情報の拡散を防ぐ対策を促しています。
WHOの欧州支部は14日に公表したファクトシートの中で、新型コロナウイルス流行に伴う自宅待機中のアルコール摂取は、健康状態の悪化や危険な行動、精神衛生問題、暴力などにつながりかねないと警告しました。
世界中で家にこもる人が増える中、米国ではアルコール飲料を買いだめしたり、バーに出かける代わりにウェブ会議アプリの「ズーム」でパーティーを開いたりする人も増えています。
新型コロナウイルスをめぐっては、飲酒でウイルスを殺菌できる、あるいは免疫力がつくといった誤った情報も出回りました。