日本新聞: 国枝慎吾ウィンブルドン初優勝「生涯ゴールデンスラム」達成

国枝くにえだ慎吾しんごウィンブルドン初はつ優勝ゆうしょう「生涯しょうがいゴールデンスラム」達成たっせい

Jul 10, 2022 23:07

Furigana

テニスの四よん大だい大会たいかいの1つ、ウィンブルドン選手権せんしゅけんの車くるまいすの部ぶ、男子だんしシングルスで、国枝くにえだ慎吾しんご選手せんしゅが地元じもと、イギリスの選手せんしゅにセットカウント2対たい1で勝かって初はつ優勝ゆうしょうを果はたしました。

この結果けっか、国枝くにえだ選手せんしゅは、すべての四よん大だい大会たいかいとパラリンピックで優勝ゆうしょうし「生涯しょうがいゴールデンスラム」を達成たっせいしました。

ウィンブルドン選手権せんしゅけんは10日にち、大会たいかい最終さいしゅう日びの競技きょうぎが行おこなわれ、このうち、車くるまいすの部ぶの男子だんしシングルスの決勝けっしょうで世界せかいランキング1位いの国枝くにえだ選手せんしゅが世界せかい2位いでイギリスのアルフィー・ヒューウェット選手せんしゅと対戦たいせんしました。

国枝くにえだ選手せんしゅは、第だい1セットを4ー6で落おとしましたが、第だい2セットを7ー5で奪うばうと、第だい3セットも互たがいに譲ゆずらず競り合せりあいとなりタイブレークにもつれましたが、勝負しょうぶどころで厳きびしいショットを決きめた国枝くにえだ選手せんしゅが7ー6で取とってセットカウント2対たい1で競り勝せりかち初はつ優勝ゆうしょうを果はたしました。

この結果けっか、国枝くにえだ選手せんしゅはすべての四よん大だい大会たいかいとパラリンピックで優勝ゆうしょうし「生涯しょうがいゴールデンスラム」を達成たっせいしました。

国枝くにえだ慎吾しんご選手せんしゅとは

国枝くにえだ慎吾しんご選手せんしゅは、千葉ちば県けん柏かしわ市し出身しゅっしんの38歳さい。

長年ながねん、世界せかいの車くるまいすテニス界かいをリードしてきた第だい一いち人にん者しゃです。

9歳さいの時ときにせき髄せきずいの病気びょうきで両足りょうあしに障害しょうがいが残のこりその2年ねん後ごに車くるまいすテニスを始はじめました。

2006年ねんに初はじめて世界せかいランキング1位いとなり、これまでに四よん大だい大会たいかいのシングルスで優勝ゆうしょう27回かい、試合しあいでは107連勝れんしょうを達成たっせいするなど、前人ぜんじん未到みとうの記録きろくを次々つぎつぎと打うちたててきました。

素早すばやい車くるまいすの操作そうさと正確せいかくで多彩たさいなショットに加くわえ、かつて車くるまいすテニスではほとんど見みられなかった強打きょうだのトップスピンのバックハンドを取り入とりいれるなど、車くるまいすテニスの競技きょうぎ性せいの向上こうじょうに貢献こうけんしています。

パラリンピックには、2004年ねんのアテネ大会たいかいから5大会たいかい連続れんぞくで出場しゅつじょうし、シングルスでは2008年ねん北京ぺきん大会たいかいと2012年ねんロンドン大会たいかいで連覇れんぱを果はたし、去年きょねんの東京とうきょう大会たいかいでは、2大会たいかいぶり3回かい目めの金メダルきんめだるを獲得かくとくしました。