朝乃
山は、
およそ1
年ぶりの
土俵となった
取組後、
取材に
応じて、
これまでの
心境などを
語りました。
朝乃山は、出場停止処分を受けていた間の心境について「なぜ大相撲、プロの世界に入ったのか、なんのために大相撲に入ったのかに向き合って、1年間やってきた」と述べました。
そして「処分が出てからまだ先が見えない状態のときはつらかった。去年の8月に父を亡くして、気持ちがもっと落ち込んだとき、師匠が『もう1回、親のためにも頑張ろう』と、言ってくださった。それで、ちゃんと相撲と向き合えるようになった」と話しました。
朝乃山は、外出禁止期間中に接待を伴う飲食店に複数回出入りしたうえ、日本相撲協会の聞き取りに対しうそをつくなどしたとして、処分を受けましたが、それについて「うそをついたことで、日本相撲協会や部屋のみんな、ファンの皆さんには、応援してもらえないと思っていた。この1年間しっかり稽古をして、まだ許されるわけではないが、しっかり土俵の上で戦っていく姿を見てもらって、信用を取り戻したい」と決意を示しました。
高砂親方「頑張ってくれると思う」
朝乃山の
師匠で
元関脇 朝赤龍の
高砂親方は「1
年ぶりということで、
ちょっとかたさもあった
けれど、
自分の
相撲で
勝ってくれた。
ほっとしている。
この一番を
取って
緊張もほぐれると
思うし、
次も
頑張ってくれればと
思う。1
年間しっかり稽古はできた。
復帰の
土俵に
立てた
喜びも
あるので、
頑張って
くれると
思う」と
話していました。
朝乃山 番付の変遷
朝乃
山は、
外出が
禁止されている
期間に
接待を
伴う飲食店に
複数回出入りしていた
などとして、
去年の
名古屋場所から6
場所の
出場停止などの
処分を
受けました。
大関だった朝乃山は、去年の名古屋場所で2場所連続で負け越しとなって大関から陥落し、秋場所で関脇、九州場所で前頭10枚目となりました。
さらにことしの初場所では十両、春場所には幕下となり、復帰の場所となった今場所は西の三段目22枚目で迎えました。
大関から三段目以下に番付を落とした力士としては、照ノ富士がけがや病気のために休場が続き、大関から序二段まで番付を落とし、その後、2年余りをかけて横綱に昇進したケースがあります。