日本新聞: インド初の国産空母が就役中国を念頭に海上での軍事力を強化

インド初はつの国産こくさん空母くうぼが就役しゅうえき中国ちゅうごくを念頭ねんとうに海上かいじょうでの軍事ぐんじ力りょくを強化きょうか

Sep 2, 2022 22:09

Furigana

インドで初はじめてとなる国産こくさんの空母くうぼが就役しゅうえきし、モディ首相しゅしょうは「強つよいインドが平和へいわで安全あんぜんな世界せかいへの道みちをひらく」と述のべて、海洋かいよう進出しんしゅつを強つよめる中国ちゅうごくを念頭ねんとうに、海上かいじょうでの軍事ぐんじ力りょくの強化きょうかを進すすめる考かんがえを示しめしました。

インド海軍かいぐんによりますと、インド初はつの国産こくさん空母くうぼ「ビクラント」は、全長ぜんちょう262メートル、排水はいすい量りょう4万まん3000トンで、全体ぜんたいの76％は国産こくさんの部品ぶひんを使つかっています。

ミグ29戦闘せんとう機きなど30機きを搭載とうさいできるということで、インド海軍かいぐんが運用うんようする空母くうぼとしては2隻せき目めとなります。

2日にちに南部なんぶのケララ州しゅうコチで行おこなわれた記念きねん式典しきてんには、モディ首相しゅしょうが出席しゅっせきし、「インドはこのような巨大きょだいな空母くうぼを自国じこくの技術ぎじゅつで製造せいぞうできる国くにの一員いちいんとなった。ビクラントは21世紀せいきにおけるインドの努力どりょくと才能さいのう、影響えいきょう力りょくの証あかしだ」と意義いぎを強調きょうちょうしました。

そのうえで、「インド太平洋たいへいよう地域ちいきとインド洋いんどようの安全あんぜん保障ほしょう上じょうの懸念けねんは長ながい間ま無視むしされてきたが、今いまや、われわれが防衛ぼうえい上じょう、優先ゆうせんすべき重要じゅうような地域ちいきだ。強つよいインドが平和へいわで安全あんぜんな世界せかいへの道みちをひらく」と述のべました。

インドは、隣国りんごくの中国ちゅうごくと国境こっきょうをめぐって、これまでは主おもに陸上りくじょうで対立たいりつしてきましたが、近年きんねんは中国ちゅうごくが巨大きょだい経済けいざい圏けん構想こうそう「一帯いったい一路いちろ」を掲かかげ、海洋かいよう進出しんしゅつの動うごきを強つよめていることを受うけて、海軍かいぐんの強化きょうかを進すすめています。