インフルエンザの
新しい治療薬「ゾフルーザ」を
投与された
患者から
薬が
効きにくく
なる耐性ウイルスが
高い割合で
検出された
問題で、
日本感染症学会は
5日、
名古屋市で
緊急セミナーを
開き、
今後、
学会としてゾフルーザの
使用基準を
作成することを
明らかにしました。
塩野義製薬がゾフルーザという
名称で
製品化する「バロキサビル マルボキシル」は、
去年販売が
始まった
新しいインフルエンザ
治療薬で、
国立感染症研究所の
中間報告で、
投与された
A香港型のインフルエンザ
患者30
人のうち22
人から、
薬が
効きにくく
なる耐性ウイルスが
検出されたことが
明らかになっています。
この問題を受けて日本感染症学会は、名古屋市で開かれた学会で緊急セミナーを開催しました。
この中では、今回の調査の担当者が、耐性ウイルスがヒトからヒトに感染した可能性があるケースが3件確認されたと説明し、登壇した別の専門家は、こうした感染が増えると耐性ウイルスが広がるおそれがあると指摘しました。そして、セミナーでは、学会として本格的に検討を行い、ゾフルーザの使用基準を作ることを明らかにしました。
緊急セミナーを開いた愛知医科大学の三鴨廣繁教授は「国内最大級の感染症の学会として、この問題の考え方を示し、速やかに基準を取りまとめていきたい」と話していました。