日本新闻: 天皇陛下宮中三殿で即位後初の宮中祭祀

天皇てんのう陛下へいか宮中きゅうちゅう三さん殿どので即位そくい後ご初はつの宮中きゅうちゅう祭祀さいし

May 8, 2019 13:05

Furigana

天皇てんのう陛下へいかは、皇后こうごうとなられた雅子まさこさまとともに８はち日にち、皇居こうきょの宮中きゅうちゅう三さん殿どので、即位そくいの礼れいと大嘗祭だいじょうさい（だいじょうさい）の中心ちゅうしん的てきな儀式ぎしきの期日きじつを皇室こうしつの祖先そせんや神かみ々に伝つたえる儀式ぎしきに臨のぞまれました。天皇てんのう陛下へいかが即位そくい後ご、宮中きゅうちゅう祭祀さいし（さいし）に臨のぞまれるのはこれが初はじめてです。

天皇てんのう陛下へいかは、午前ごぜん10時半じはんすぎから「賢所かしこどころ（かしこどころ）に期日きじつ奉告ほうこくの儀ぎ」に臨のぞみ、宮中きゅうちゅう三さん殿どのの中央ちゅうおうにあり、天てん照あきら大神おおがみ（あまてらすおおみかみ）をまつる賢所かしこどころの回廊かいろうに姿すがたを見みせられました。

天皇てんのう陛下へいかが即位そくい後ごに宮中きゅうちゅう祭祀さいしに臨のぞむのはこれが初はじめてで、平安へいあん時代じだいから儀式ぎしきでの天皇てんのうの装束しょうぞくとされる「黄櫨染こうろぜん御ご袍ほう（こうろぜんのごほう）」に初はじめて身みを包つつまれました。

そして、皇位こういの証あかしとして受け継うけついだ三種さんしゅの神器じんぎのうちの、剣けんと曲玉まがたま（まがたま）を持もった侍従じじゅうらとともに厳粛げんしゅくな面持おももちで賢所かしこどころに向むかわれました。

天皇てんのう陛下へいかは、賢所かしこどころの中なかで拝礼はいれいし、日本にっぽん古来こらいのことばで記しるした御ご告文こくぶん（おつげぶみ）を読み上よみあげて、即位そくいの礼れいの中心ちゅうしんとなる「即位そくい礼れい正殿せいでんの儀ぎ（そくいれいせいでんのぎ）」が10月つき22日にちに行おこなわれることや、皇位こうい継承けいしょうに伴ともなう一世いっせいに一いち度どの伝統でんとう儀式ぎしきである大嘗祭だいじょうさいの中心ちゅうしん的てきな儀式ぎしき「大だい嘗宮みやの儀ぎ（だいじょうきゅうのぎ）」が、11月つき14日にちから15日にちにかけて行おこなわれることを伝つたえられたということです。

続つづいて天皇てんのう陛下へいかは、皇室こうしつの祖先そせんをまつる皇霊こうれい殿どの、さらに国内こくないの神かみ々をまつる神殿しんでんでも儀式ぎしきに臨のぞみ、同おなじように拝礼はいれいして御ご告文こくぶんを読み上よみあげられたということです。

儀式ぎしきではこのあと、皇后こうごうさまが午前ごぜん11時じすぎに賢所かしこどころの回廊かいろうに姿すがたを見みせられました。皇后こうごうさまは古式こしきゆかしい装束しょうぞくに身みを包つつみ、「おすべらかし」と呼よばれる髪型かみがたで、天皇てんのう陛下へいかと同おなじ順じゅんに「宮中きゅうちゅう三さん殿どの」を回まわって拝礼はいれいされました。

皇后こうごうさまが宮中きゅうちゅう三さん殿どのの３みっつの殿舎でんしゃすべてに拝礼はいれいされるのは、平成へいせい14年ねん12月つき以来いらいです。

また儀式ぎしきには、皇位こうい継承けいしょう順位じゅんい１いち位いの「皇嗣こうし」となられた秋篠宮あきしののみやさまなど８はち人にんの皇族こうぞく方かたも、三権さんけんの長ちょうや閣僚かくりょうなど40人にん余あまりとともに参列さんれつし、天皇てんのう陛下へいかと皇后こうごうさまの拝礼はいれいが終おわったあと、宮中きゅうちゅう三さん殿どのの前まえで拝礼はいれいされたということです。