28
日、
川崎市でスクールバスを
待っていた
小学生らが
包丁で
刺され19
人が
死傷した
事件で、
川崎市は
おととしからことしにかけて、
容疑者の
親族から14
回相談を
受け、「
長期間仕事に
就かず、ひきこもり
傾向に
ある」と
聞いていたことを
明らかにしました。
今回の
事件を
受けて
川崎市は29
日会見を
開き、
小学生たちを
刺したあと
自殺した
川崎市麻生区に
住む岩崎隆一容疑者(51)の
おじやおばらから、
おととし11
月からことし
1月にかけ、
面談で
8回、
電話で
6回の
合わせて14
回市の
精神保健福祉センターに
相談が
寄せられていたことを
明らかにしました。
最初の相談は「おじとおばが同居しているが本人との接触は一切なく、おじらの高齢化にともない介護ヘルパーが家に入ることへの本人の反応が心配だ」という内容だったということです。
その後、岩崎容疑者が「長期間仕事に就かず、ひきこもり傾向にある」と聞き、市の担当者は、手紙でのやり取りなどを助言したということです。
これを受け、ことし1月、おじとおばが容疑者の部屋の前に手紙を置いたところ、岩崎容疑者は数日後に「食事や洗濯も自分でやっているのにひきこもりとはなんだ」などとおばに話したということです。
その後、親族から「本人なりの考えがあるのでしばらく様子をみたい」という連絡があったのが最後で、一連の相談の中で川崎市が容疑者本人と接触することはなかったということです。
市「無理に介入しない」
川崎市の会見によりますと、市側が岩崎容疑者本人と連絡をとったり、考えを確認したりすることはなかったということです。
川崎市は「人に会いたくないという人に無理に介入することはいいことではない。親族側が言いたがらないことを言わせることも信頼関係の構築につながらない」と説明しました。