詩梨ちゃんは、その後死亡し、警察によりますと死因は衰弱死だということです。
関係者によりますと、詩梨ちゃんは2歳6か月で、この時期の平均的な体重は12キロ余りだということですが、死亡した当時は10キロに満たなかったことが警察への取材でわかりました。
また、刺し傷や切り傷はなかった一方、ほぼ全身に強い力で殴られたとみられるあざがあったということです。
警察は、暴行や食事を与えないなどの虐待が日常的に行われていた疑いがあるとみて調べています。
北海道が緊急の会議
札幌市で起きた虐待事件を受け、北海道は、管轄する道内の児童相談所と緊急の会議を開きました。この中で道は、虐待の通告から原則48時間以内に子どもの安全を直接確認するといったルールが守られていない事案がある場合は速やかに報告するよう指示しました。
会議は、札幌市で起きた虐待事件を受けて、札幌市の児童相談所を除く道が管轄する8か所の児童相談所をインターネットの会議システムでつないで行われました。
児童虐待を巡っては、政府が全国の児童相談所に虐待の通告から原則48時間以内に子どもの安全を直接確認できない場合は、立ち入り調査を行うルールの徹底を求めていたにもかかわらず、今回の事件ではルールにのっとって立ち入り調査を行っていませんでした。
このため今回の会議では、こうしたルールが改めて説明されたうえで、各児童相談所でルールを徹底するよう申し合わせました。
そのうえで道は、48時間以内に子どもの安全が直接確認できていないケースがある場合には、速やかに報告するよう指示しました。
会議のあと、道保健福祉部の齊藤順二自立支援担当課長は「今回事件の児童相談所の対応は気をつけなければならない点も多々あろうかと思う。教訓として受け止め、それぞれの児童相談所で対応する際に気をつけるようにしたい」と述べました。
池田容疑者のものとみられるツイッター投稿には…
池田容疑者のものとみられるツイッターの投稿からは、産まれた直後から詩梨ちゃんに愛情を注いでいた様子がうかがえます。
しかし、生後およそ4か月となったおととし4月以降、詩梨ちゃんに関する投稿は途絶えていました。
このうち、詩梨ちゃんが生後1か月となったおととし1月の投稿には「かわいい!かわいすぎる!おっきくなるの早いなぁ。ことりが大人になって旅立つこと考えちゃって1日1回は悲しくなってる。これからもどんどんいろんな表情して元気に成長していってね」と娘の成長を見守る様子が書き込まれています。
その後も「最近あーうーとか声出すし、ほっぺ触ったら笑うしかわいいな~」とか「声だしてめっちゃけらけら笑ってくれるようになったー。子どもの成長に感動」などと、写真付きでたびたび投稿していました。
しかし、生後およそ4か月となったおととし4月1日に「ことり首あげれるようになった~。あ~なんかほんと感動だなぁ」と書き込んだのを最後に、詩梨ちゃんに関する投稿は途絶えています。
一方、同じ時期に、不安や孤独を感じるという内容や、「悩みが多すぎて疲れる」といった投稿もありました。