日本新闻: “老後に約2000万円必要” 麻生氏「表現が不適切だった」

“老後ろうごに約やく2000万まん円えん必要ひつよう” 麻生あそう氏し「表現ひょうげんが不適切ふてきせつだった」

Jun 7, 2019 15:06

Furigana

麻生あそう副ふく総理そうり兼けん金融きんゆう担当たんとう大臣だいじんは、７なな日にちの閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、高齢こうれい夫婦ふうふの世帯せたいの赤字あかじが老後ろうご30年間ねんかん続つづくとするとおよそ2000万まん円えん必要ひつようになるなどとした、金融きんゆう庁ちょうの審議しんぎ会かいの指針ししんについて「一定いっていの前提ぜんていで割わりふった試算しさんで表現ひょうげんが不適切ふてきせつだった」と述のべました。金融きんゆう庁ちょうの審議しんぎ会かいは今月こんげつ、高齢こうれい夫婦ふうふの世帯せたいでは平均へいきんで毎月まいつきおよそ５ご万まん円えんの赤字あかじとなり、老後ろうごが30年間ねんかん続つづくとするとおよそ2000万まん円えんが必要ひつようで、現役げんえき世代せだいから長期ちょうきの投資とうしを始はじめることが重要じゅうようだとする指針ししんをまとめました。

これについて野党やとう側がわからは、政府せいふの公的こうてきな責任せきにんを放棄ほうきしているなどと指摘してきが出でています。

麻生あそう副ふく総理そうり兼けん金融きんゆう担当たんとう大臣だいじんは、７なな日にちの閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、指針ししんに関連かんれんして「一定いっていの前提ぜんていで割わりふった単純たんじゅんな試算しさんを示しめしただけで、貯蓄ちょちくや退職たいしょく金きんを活用かつようしていることを、あたかも赤字あかじではないかという表現ひょうげんをしたのは不適切ふてきせつだった」と述のべました。

そのうえで、麻生あそう副ふく総理そうりは「公的こうてき年金ねんきんは老後ろうごの生活せいかつ設計せっけいの基本きほん的てきな柱はしらで、持続じぞく可能かのうな制度せいどを作つくっていく。これが基本きほんの部分ぶぶんで、さらに豊ゆたかな老後ろうごを送おくるため、より上手じょうずに資産しさん形成けいせいをする１ひとつの在り方ありかたとして述のべたものだ」として、より豊ゆたかな老後ろうごを送おくるための指針ししんだという認識にんしきを強調きょうちょうしました。

官房かんぼう長官ちょうかん「誤解ごかいや不安ふあん招まねく表現ひょうげんで不適切ふてきせつ」

菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで、「高齢こうれい者しゃの家計かけいに関にかんする表現ひょうげんについては、家計かけい調査ちょうさの平均へいきん値ちに基もとづいて単純たんじゅん計算けいさんしたものとはいえ、誤解ごかいや不安ふあんを招まねく表現ひょうげんであり、不適切ふてきせつだった。いずれにせよ、今後こんごも個々人ここじんのニーズに応おうじた資産しさん形成けいせいが進すすむよう丁寧ていねいな議論ぎろんを行おこなっていきたい。政府せいふとしては将来しょうらいにわたり持続じぞく可能かのうな公的こうてき年金ねんきんの制度せいどを構築こうちくしているので、年金ねんきんこそが老後ろうごの生活せいかつ設計せっけいの柱はしらだと思おもっている」と述のべました。