日本新聞: イージス・アショア秋田県知事「現状で配備の協議難しい」

イージス・アショア秋田あきた県知事けんちじ「現状げんじょうで配備はいびの協議きょうぎ難むずかしい」

Jun 10, 2019 18:06

Furigana

政府せいふが秋田あきた市しに配備はいびする方針ほうしんの新型しんがた迎撃げいげきミサイルシステム、「イージス・アショア」をめぐり、秋田あきた県けんの佐竹さたけ知事ちじは10日にちの県議会けんぎかいで、防衛ぼうえい省しょうが示しめしたデータの一部いちぶに誤あやまりがあった問題もんだいを踏ふまえ、今いまのままでは配備はいびについて協議きょうぎを進すすめるのは難むずかしいという考かんがえを示しめしました。秋田あきた県けんの６月ろくがつ議会ぎかいは10日にちから一般いっぱん質問しつもんが始はじまり、登壇とうだんした議員ぎいんらが、政府せいふが秋田あきた市しの新屋あらや演習えんしゅう場じょうに配備はいびする方針ほうしんの「イージス・アショア」をめぐる県けんの考かんがえをただしました。

これに対にたいし佐竹さたけ知事ちじは、防衛ぼうえい省しょうのデータの一部いちぶに誤あやまりがあったことに触ふれ、「今回こんかいの間違まちがいは、国くにがこの問題もんだいを軽かるく考かんがえているために起おきた」などと述のべ、国くにの姿勢しせいを批判ひはんしました。

また防衛ぼうえい省しょうが、緩衝かんしょう地帯ちたいを設もうけるため演習えんしゅう場じょうの西側にしがわにある県けん有ゆう地ちを取得しゅとくする方針ほうしんを示しめしていることについて、「真摯しんし（しんし）な姿勢しせいが見みられない今いま、話はなしが振り出ふりだしに戻もどったものと思おもい、県けん有ゆう地ちの提供ていきょうを具体ぐたい的てきに検討けんとうできる段階だんかいにはない」と述のべました。

そのうえで、「イージス・アショア」の配備はいびをめぐる今後こんごの協議きょうぎについては、「防衛ぼうえい省しょうが信頼しんらい感かんを取り戻とりもどす明確めいかくな対応たいおうをしないかぎり、肯定こうてい的てきに協議きょうぎできない」と述のべ、今いまのままでは配備はいびについて協議きょうぎを進すすめるのは難むずかしいという考かんがえを示しめしました。