日本新闻: 「花粉分解」マスク “根拠認められない” 消費者庁

「花粉かふん分解ぶんかい」マスク “根拠こんきょ認みとめられない” 消費しょうひ者しゃ庁ちょう

Jul 4, 2019 17:07

Furigana

着用ちゃくようすれば「花粉かふんを分解ぶんかいする」などと宣伝せんでんして販売はんばいされていたマスクについて、消費しょうひ者しゃ庁ちょうは、表示ひょうじのような効果こうかを示しめす合理ごうり的てきな根拠こんきょは認みとめられないとして、東京とうきょうや仙台せんだいの４よっつの会社かいしゃに対にたいし、現在げんざいの表示ひょうじを速すみやかにやめ、再発さいはつを防止ぼうしすることなどを命めいじる行政ぎょうせい処分しょぶんを行おこないました。

処分しょぶんを受うけたのは、

▼東京とうきょう新宿しんじゅく区くの「ＤＲ．Ｃし-医薬いやく」、

▼仙台せんだい市し青葉あおば区くの「アイリスオーヤマ」、

▼東京とうきょう豊島としま区くの「大正たいしょう製薬せいやく」、

▼東京とうきょう千代田ちよだ区くの「玉川たまがわ衛まもる材ざい」の４よっつの会社かいしゃです。

消費しょうひ者しゃ庁ちょうによりますと、これらの会社かいしゃは、光ひかりを当あてるとたんぱく質たんぱくしつなどを分解ぶんかいするという「光ひかり触媒しょくばい」の物質ぶっしつをマスクの素材そざいに混まぜたうえ、パッケージに、「花粉かふんを水みずに変かえる」「光ひかりで分解ぶんかい」などと表示ひょうじして販売はんばいしていました。

しかし、消費しょうひ者しゃ庁ちょうが表示ひょうじの裏付うらづけとなる資料しりょうの提出ていしゅつを会社かいしゃに求もとめたところ、そのような効果こうかを示しめす合理ごうり的てきな根拠こんきょは認みとめられなかったということです。

このため消費しょうひ者しゃ庁ちょうは、これらの表示ひょうじが消費しょうひ者しゃに誤解ごかいを与あたえるとして、景品けいひん表示ひょうじ法ほうに基もとづいて４よっつの会社かいしゃに対にたいし、現在げんざいの表示ひょうじを速すみやかにやめることや、再発さいはつ防止ぼうしなどを命めいじる行政ぎょうせい処分しょぶんを行おこないました。

「ＤＲ．Ｃし-医薬いやく」は、新規しんきの出荷しゅっかを取とりやめたとしたうえで、「表示ひょうじ上じょうの問題もんだいで、効果こうかを否定ひていするものではないと認識にんしきしている。今後こんごは表示ひょうじの在り方ありかたについて検討けんとうし、より一層いっそう適正てきせいな表示ひょうじに努つとめたい」と話はなしています。

「アイリスオーヤマ」は、該当がいとうする製品せいひんはすでに販売はんばいを終了しゅうりょうしているとしたうえで、「購入こうにゅうされたお客様おきゃくさまや、関係かんけい者しゃの皆様みなさまに心こころよりおわび申し上もうしあげます。今回こんかいの命令めいれいを重おもく受け止うけとめ、再発さいはつ防止ぼうしに努つとめます」と話はなしています。

「大正たいしょう製薬せいやく」は、「科学かがく的てき根拠こんきょに基もとづいて開発かいはつを行おこない、合理ごうり的てきな根拠こんきょにより表示ひょうじしていると認識にんしきしていて、命令めいれいは誠まことに遺憾いかんです。命令めいれいは、提出ていしゅつした科学かがく的てき根拠こんきょを全まったく無視むしした内容ないようで、合理ごうり的てきなものでないと考かんがえています。今後こんご、法的ほうてきにとりうる対応たいおうや措置そちを検討けんとう中ちゅうです」とコメントしています。