【データで見みる】東京とうきょう都と 新型しんがたコロナ 感染かんせん状況じょうきょう・医療いりょう体制たいせいは

新あらたな感染かんせんの確認かくにんは、18日にちまでの7日間にちかんの平均へいきんが325.7人にんで、前まえの週しゅう（＝244.3人にん）からおよそ80人にんあまり増ふえました。

2週間しゅうかん前まえのおよそ2倍ばいで急増きゅうぞうしています。

また、「増加ぞうか比ひ」はおよそ133％で前まえの週しゅうから15ポイント減へりましたが専門せんもん家かは「高たかい値ねで推移すいいしている」としたうえで、「この増加ぞうか比ひが今後こんご、4週間しゅうかん続つづくと、新あらたな感染かんせんの確認かくにんはおよそ3.1倍ばいに拡大かくだいして1日にちあたり1020人にん程度ていどとなり極きわめて深刻しんこくな状況じょうきょうになる」と指摘してきしました。

今月こんげつ16日にちまでの1週間しゅうかんで確認かくにんされた2080人にんの新規しんき陽性ようせい者しゃの年代ねんだい別べつの割合わりあいをみると、

▽20代だいが最もっとも多おおく24.8％、

次ついで

▽30代だいが20.3％、

▽40代だいが15.7％、

▽50代だいが14.3％、

▽60代だいが7.5％、

▽70代だいが6％、

▽10代だいが5.5％、

▽80代だいが2.9％、

▽10歳さい未満みまんが2.1％、

▽90代だい以上いじょうが0.9％でした。

65歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃ 患者かんじゃ数すう増加ぞうか

65歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃの割合わりあいは13.2％で、前まえの週しゅうと比くらべてほぼ変かわりませんでしたが、患者かんじゃ数すうでみると197人にんから274人にんに増加ぞうかしています。

このほか、この1週間しゅうかんで確認かくにんされた新規しんき陽性ようせい者しゃのうち23.4％が無む症状しょうじょうでした。

感染かんせん経路けいろ 家庭かてい内ない感染かんせんが最多さいた

一方いっぽう、感染かんせん経路けいろがわかっている人ひとのうち、

▽家庭かてい内ないでの感染かんせんは前まえの週しゅうとほぼ同おなじ42.1％で、感染かんせん経路けいろ別べつでは16週しゅう連続れんぞくで最もっとも多おおくなりました。

また、年代ねんだい別べつにみると80代だい以上いじょうを除のぞくすべての年代ねんだいで家庭かてい内ない感染かんせんが最もっとも多おおくなりました。

専門せんもん家かは「職場しょくばや施設しせつ、飲食いんしょく店てんで感染かんせんした人ひとが家庭かてい内ないにウイルスを持ち込もちこんで同居どうきょする家族かぞくに感染かんせんさせた事例じれいがみられる」と説明せつめいしています。

このほか、

▽施設しせつ内ないは15.9％で

▽職場しょくば内ないは15.7％、

▽会食かいしょくが8.2％、

▽夜間やかん営業えいぎょうする接待せったいを伴ともなう飲食いんしょく店てんは2.5％となりました。

専門せんもん家かは、年末ねんまつ年始ねんしに向むけて、忘年ぼうねん会かいや新年しんねん会かい、イベントなどが増ふえることが想定そうていされるとしたうえで、「基本きほん的てきな感染かんせん予防よぼう策さくが徹底てっていされていない会食かいしょくやイベント、特とくに多数たすうの人ひとが密集みっしゅうし大声おおごえなど発声はっせいを伴ともなう行事ぎょうじ、パーティーなどは感染かんせんリスクが上あがり新規しんきの陽性ようせい患者かんじゃがさらに増ふえることが懸念けねんされる」と危機きき感かんを示しめしました。

さらに、日本にっぽんに住すむ外国がいこく人じんについては「年末ねんまつ年始ねんしに自国じこくの伝統でんとうや風習ふうしゅうにもとづいたお祭まつりで飲食いんしょくをすることが予想よそうされるが言語げんご、生活せいかつ習慣しゅうかんの違ちがいなどはよく配慮はいりょした上うえで、情報じょうほうの提供ていきょうや支援しえんを行おこない、陽性ようせい者しゃが発生はっせいしたあとの濃厚のうこう接触せっしょく者しゃの調査ちょうさを拡充かくじゅうする必要ひつようがある」と指摘してきしました。

感染かんせん経路けいろ不明ふめい 大幅おおはばに増加ぞうか

また、「感染かんせんの広ひろがりを反映はんえいする指標しひょう」としている感染かんせん経路けいろの分わからない人ひとの人数にんずうは7日間にちかん平均へいきんで182.7人にんと、前まえの週しゅうよりもおよそ45人にん増ふえ、大幅おおはばに増加ぞうかしています。

さらに、増加ぞうか比ひが100％を超こえ高たかい値ねのまま推移すいいしているとして専門せんもん家かは「急速きゅうそくな感染かんせん拡大かくだいの局面きょくめんを迎むかえた」と指摘してきしています。

都とは、都と外がいに住すむ人ひとがだ液だえきによるPCR検査けんさで検体けんたいを都内とないの医療いりょう機関きかんに送おくり、その後そのご、都内とないの保健所ほけんじょに陽性ようせいの届とどけを出だしたケースを除のぞいた数値すうちで分析ぶんせき・評価ひょうかしていて今週こんしゅうはこうしたケースが84人にんいました。

陽性ようせい率りつ 上昇じょうしょう

検査けんさの「陽性ようせい率りつ」は、前回ぜんかいの5％から上昇じょうしょうし、5.8％となりました。

専門せんもん家かは「検査けんさ数すうは増加ぞうかしているが、それ以上いじょうに新規しんきの陽性ようせい者しゃが増加ぞうかしているため上昇じょうしょうしている」と分析ぶんせき。そのうえで「感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしの観点かんてんから無む症状しょうじょう者しゃを含ふくめた集中しゅうちゅう的てきなPCR検査けんさを行おこなうなどの戦略せんりゃくを検討けんとうする必要ひつようがある」と指摘してきしました。

入院にゅういん患者かんじゃ 大幅おおはばに増加ぞうか

また、入院にゅういん患者かんじゃは、18日にち時点じてんで1354人にんで、1週間しゅうかん前まえ・今月こんげつ11日にちの時点じてんより278人にん増ふえています。

専門せんもん家かは「入院にゅういん患者かんじゃ数すうが大幅おおはばに増ふえ、長期ちょうき化かしている医療いりょう機関きかんへの負担ふたんがさらに強つよまる。入院にゅういんが必要ひつような患者かんじゃの急増きゅうぞうにも対応たいおうできる病床びょうしょうの確保かくほが急務きゅうむである」と説明せつめいしました。

“重症じゅうしょう患者かんじゃの増加ぞうかに備そなえた病床びょうしょう確保かくほ 急務きゅうむ”

また、都との基準きじゅんで集計しゅうけいした重症じゅうしょう患者かんじゃは18日にち時点じてんで39人にんで、前回ぜんかい・1週間しゅうかん前まえより1人にん増ふえました。

39人にんを年代ねんだい別べつにみると、

▽40代だいが1人にん、

▽50代だいが6人にん、

▽60代だいが9人にん、

▽70代だいが13人にん、

▽80代だいが10人にんとなっています。

性別せいべつでは、男性だんせいが34人にん、女性じょせいは5人にんでした。

専門せんもん家かは「重症じゅうしょう患者かんじゃはICUなどの病床びょうしょうの占有せんゆう期間きかんが長期ちょうき化かすることを念頭ねんとうにおいて今後こんごの重症じゅうしょう患者かんじゃの増加ぞうかに備そなえた病床びょうしょう確保かくほが急務きゅうむである」と指摘してきしました。

また、「重症じゅうしょう患者かんじゃの増加ぞうかが続つづけば、手術しゅじゅつや救急きゅうきゅうの受け入うけいれの制限せいげんなどをせざるを得えなくなり、通常つうじょう医療いりょうの維持いじと新型しんがたコロナウイルスの重症じゅうしょう患者かんじゃのための病床びょうしょうの確保かくほとの両立りょうりつが困難こんなんになる」として強つよい危機きき感かんを示しめしました。

今月こんげつ16日にちまでの1週間しゅうかんで都とに報告ほうこくされた亡なくなった人ひとは10人にんでした。10人にんのうち6人にんが70代だい以上いじょうでした。