国が
定める薬の
価格をめぐり、
政府・
与党は、
来年度の
改定で
引き下げる対象品目を
今週決めたいとしていて、
詰めの
調整が
行われる
見通しです。
国が
定める薬の
価格をめぐって、
政府は、
市場価格を
適切に
反映し、
医療費の
抑制につなげるため、
これまで2
年に1
度だった
改定を、
来年度から
毎年行うことにしています。
厚生労働省が薬の市場価格を調査したところ、国の定めた価格を平均で8%下回っており、引き下げる対象品目の検討を進めています。
厚生労働省の試算によりますと、
▽市場価格と16%以上の価格の差がある3200品目を引き下げた場合、医療費を1200億円抑制できるほか、
▽8%以上の差があるおよそ8700品目を引き下げた場合は、3600億円の抑制効果があると見込んでいます。
政府内には、医療費の抑制を進めるため、できるだけ多くの品目を引き下げるべきだとする意見がある一方、与党内からは、新型コロナウイルスの感染拡大が薬価に与えた影響を慎重に見極める必要があるとして、限定的にすべきだという意見も出ています。
政府・与党は、来年度予算案の決定に向けて、引き下げの対象品目を今週決めたいとしていて、詰めの調整が行われる見通しです。