日本新聞: 絵本作家かこさとしさん戦争テーマの未発表原稿来年春出版へ

絵本えほん作家さっかかこさとしさん戦争せんそうテーマの未み発表はっぴょう原稿げんこう来年らいねん春はる出版しゅっぱんへ

Apr 10, 2024 08:04 3

Furigana

「だるまちゃん」シリーズなどで知しられる絵本えほん作家さっかで、6年ねん前まえに92歳さいで亡なくなった、かこさとしさんが、戦争せんそうをテーマに書かいた未み発表はっぴょうの原稿げんこうが、来年らいねんの春はる、絵本えほんとして出版しゅっぱんされることになりました。

かこさとしさんは、「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」などの絵本えほんで知しられ、生涯しょうがいで600点てん以上いじょうの作品さくひんを世よに送り出おくりだし、6年ねん前まえ、92歳さいで亡なくなりました。

新あらたに出版しゅっぱんされるのは「くらげのパポちゃん」という作品さくひんで、戦争せんそうで死別しべつした親子おやこの思おもいをつなげようと、クラゲのパポちゃんが奮闘ふんとうする物語ものがたりです。

3年ねん前まえに、神奈川かながわ県けん藤沢ふじさわ市しにある、かこさんの自宅じたくで、未み発表はっぴょうの原稿げんこうとして見みつかったもので、書かかれた時期じきは、かこさんがデビューする前まえに子こども向むけの紙芝居かみしばいを制作せいさくしていた昭和しょうわ25年ねんから昭和しょうわ30年ねんにかけてとみられます。

見みつかった原稿げんこうには挿絵さしえがないため、出版しゅっぱんにあたっては、かこさんの死後しご、作品さくひんに挿絵さしえを描えがいた経験けいけんがある、孫まごの中島なかじま加か名めいさんが、イラストを担当たんとうするということです。

遺族いぞくによりますと、去年きょねん12月つきに、未み発表はっぴょうの原稿げんこうが見みつかったことを知しった出版しゅっぱん社しゃから絵本えほんにしたいと打診だしんがあったということで、出版しゅっぱんは来年らいねんの春はるごろを予定よていしています。

かこさんの長女ちょうじょの鈴木すずき万里ばんりさんは、「この物語ものがたりが戦争せんそうについて考かんがえるきっかけになってくれたらという思おもいがわき上あがったので、出版しゅっぱんが決きまって本当ほんとうに喜よろこんでいます。皆みなさんの手元てもとに届とどけられるまで頑張がんばりたいです」と話はなしていました。