日本新闻: “世界最大のデジカメ”で撮影星雲の画像初公開チリの天文台

“世界せかい最大さいだいのデジカメ”で撮影さつえい星雲せいうんの画像がぞう初はつ公開こうかいチリの天文台てんもんだい

N2 Jul 17, 2025 10:07 336

Furigana 翻譯

南米なんべいなんべいチリに新あらたに設置せっちされた天文台てんもんだいの観測かんそくチームが、「世界せかい最大さいだいのデジタルカメラ」とされる32億さんじゅうにおく画素がそがそのカメラで撮影さつえいした数千すうせん光年こうねん離はなれた星雲せいうんの画像がぞうなどを初はじめて公開こうかいしました。アメリカなどが南米なんべいチリに新あらたに設置せっちした「ベラ・C・ルービン天文台てんもんだい」には、口径こうけい8.4メートルの大型おおがたの望遠鏡ぼうえんきょうと、「世界せかい最大さいだいのデジタルカメラ」としてギネス世界せかい記録きろくに認定にんていされている32億さんじゅうにおく画素がそがそのカメラが搭載とうさいされています。このカメラは満月まんげつ45個こ分ぶんに当あたる範囲はんいの空そらを一度いちどに観測かんそくできる広ひろい視野しやを持もつのが特徴とくちょうで、今回こんかいことし4月しがつから5月ごがつにかけて撮影さつえいした星空ほしぞらの画像がぞうが初はじめて公開こうかいされました。このうち、いて座ざの方向ほうこうにある地球ちきゅうから数千すうせん光年こうねん離はなれた星雲せいうんの画像がぞうは、678枚まいの写真しゃしんを合成ごうせいすることで星ほしの材料ざいりょうとなるガスやチリを鮮明せんめいに写うつし出だしています。また、おとめ座ざの方向ほうこうを撮影さつえいした1185枚まいの写真しゃしんを合成ごうせいした画像がぞうには、およそ1000万せんまん個この銀河ぎんがが含ふくまれているということです。観測かんそくチームは、今後こんご10年間じゅうねんかんかけて南半球みなみはんきゅうの空そら全体ぜんたいを継続けいぞく的てきに撮影さつえいする計画けいかくで、太陽たいよう系けいの小惑星しょうわくせいの発見はっけんや、暗黒あんこく物質ぶっしつ＝ダークマターが空間くうかんをゆがめる効果こうかを検出けんしゅつすることなどが期待きたいされています。日本にっぽんから観測かんそくに参加さんかしている国立こくりつ天文台てんもんだいの内海うつみ洋輔ようすけ准教授じゅんきょうじゅは「これまでにない広ひろさと深ふかさで宇宙うちゅうを観測かんそくすることで、いろんな天文てんもんの問題もんだいに答こたえを与あたえると思おもう」と話はなしています。