北方領土の
国後島でロシア
人の
島民たちが、
交流事業が
中止されて
墓参りに
訪れることができない
日本人">
日本人の
元島民たちのために
墓地の
清掃作業を
行いました。
北方領土の元島民などによる「北方墓参」や「ビザなし交流」などの事業は、新型コロナウイルスの感染拡大やロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響で中止され、再開の見通しが立っていません。
このため、ことしも元島民たちが船の上から先祖を供養する「洋上慰霊」が20日から行われることになっています。
国後島では、先月中旬、ロシア人の島民たちが墓参りに訪れることができない日本人の元島民たちのために墓地の清掃作業を行いました。
作業が行われたのは、島の西岸にある墓地で、ロシア人の島民によりますと、草刈りを行ったあと、消えかかっていた墓標の「ハッチャス墓地」という日本語の文字を日本人から提供された資料を参考にして復元したということです。
ロシア人の島民の男性は、NHKの取材に対し「隣人である日本人が墓参りできない状況だということは理解しているので、できることをやっている」と話していました。
日本政府は、領土問題を解決し、平和条約を締結する方針を堅持して交流事業の再開に取り組む方針ですが、ロシア政府は、ウクライナ侵攻後、平和条約交渉を中断すると一方的に表明し、制裁の解除が先に行われるべきだなどと主張しています。