人気俳優の吉沢亮さんが演じた山田天陽はヒロイン「なつ」に大きな影響を与えた登場人物で、32歳の若さでこの世を去った十勝の画家、神田日勝がモチーフです。
撮影に使われたアトリエのセットは帯広市の真鍋庭園に展示されていて、天陽が亡くなるシーンが放送された3日以降、花を持って訪れる人が相次いでいることから、帯広観光コンベンション協会が4日、花を供えるための台を設置しました。
施設には地元の人や観光客が訪れ、ドラマで遺作となった馬の絵の写真を撮ったり、自画像が置かれた台の前で手を合わせたりしていました。
また花を手向けた人たちへのお返しの品として、天陽が倒れたシーンに使われた畑で収穫されたじゃがいもも用意されていました。
訪れた帯広市の30代の女性は「神田日勝は早く亡くなってしまいましたが、できれば天陽は長く生きてほしかったなと思います。安らかに眠ってくださいという気持ちです」と話していました。
真鍋庭園の生産・販売課長の加藤弘規さんは「天陽の描いた絵が展示してありますので、ぜひ絵を見てしのんでいただければと思います」と話していました。