国民生活センターによりますと、報告が増えているのは電話番号だけで送信できるショートメッセージの機能を使い、携帯電話会社の名前をかたったうそのメッセージをスマートフォンなどに送りつけて偽のウェブサイトに誘導し、IDやパスワードをだまし取る手口です。
全国の消費生活センターには、先月末までの2年間で被害の報告がおよそ360件、寄せられていて、特にことし5月以降急増しているということです。
中には、携帯電話の料金に上乗せして商品の代金を支払うことができる「キャリア決済」のサービスを悪用され、およそ9万円を不正に利用された人もいたということです。
また、ショートメッセージの中には発信元の名前だけでなく、電話番号まで偽装され、本物の携帯電話会社から届くメッセージと見分けがつかないケースもあったということです。
国民生活センター相談情報部の内藤奈津樹さんは「サイトに誘導する内容のショートメッセージが携帯電話会社から届いたら偽物かもしれないと疑って、電話で確認するなど不正利用を防ぐ対策をしてほしい」と話していました。