日本新聞: 自然界で泳ぐジンベエザメ貴重な映像を撮影

自然しぜん界かいで泳およぐジンベエザメ貴重きちょうな映像えいぞうを撮影さつえい

Sep 6, 2019 17:09

Furigana

静岡しずおか県けん御前崎おまえざき市しの沖合おきあいで釣つりをしていた男性だんせいが、体長たいちょう４よんメートルほどのジンベエザメが泳およいでいる様子ようすを撮影さつえいしました。専門せんもん家かによりますと、ジンベエザメが自然しぜん界かいで泳およいでいる様子ようすを撮影さつえいできたのは非常ひじょうに珍めずらしいということです。映像えいぞうは先月せんげつ18日にちに静岡しずおか県けん御前崎おまえざき市しの沖合おきあいおよそ30キロの場所ばしょで撮影さつえいされました。

釣り船つりぶねのすぐ横よこを全長ぜんちょう４よんメートルほどのジンベエザメがゆったりと泳およぐ姿すがたが写うつっています。

ＮＨＫえぬえいちけいに映像えいぞうを提供ていきょうした男性だんせいによりますと、仲間なかま数すう人にんと船ふねの上うえで釣つりをしていたところ、ジンベエザメの方ほうから寄よってきたということで、人ひとが手てで体からだを触さわる様子ようすなども写うつっています。

男性だんせいは「突然とつぜん、船ふねのそばに寄よってきたので、みんな驚おどろいて釣つりをやめて見入みいっていた。魚さかなは釣つれなかったが、いい経験けいけんができました」と話はなしていました。

サメの生態せいたいに詳くわしい東海とうかい大学だいがくの田中たなか彰あきら客員きゃくいん教授きょうじゅは「ジンベエザメはふだんは熱帯ねったいや亜熱帯あねったい地域ちいきに生息せいそくしていて、黒潮くろしおに乗のって北上ほくじょうしてきたと思おもわれる。日本にっぽん周辺しゅうへんではあまり多おおくなく、自然しぜん界かいでなかなか遭遇そうぐうできないので貴重きちょうな映像えいぞうだ。まき餌えさの匂においにつられたのではないか。海水温かいすいおんが上昇じょうしょうしジンベエザメの生息せいそく域いきが広ひろがっているのかもしれない」と話はなしています。