日本新闻: 福岡少年に殺害された女性の遺族が国提訴 “矯正教育不十分”

福岡ふくおか少年しょうねんに殺害さつがいされた女性じょせいの遺族いぞくが国くに提訴ていそ “矯正きょうせい教育きょういく不十分ふじゅうぶん”

Mar 10, 2023 14:03

Furigana

3年ねん前まえ、福岡ふくおか市しの商業しょうぎょう施設しせつで、少年しょうねん院いんを仮かり退院たいいんしてまもない当時とうじ15歳さいの少年しょうねんが女性じょせいを殺害さつがいした事件じけんをめぐり、女性じょせいの遺族いぞくが、少年しょうねん院いんで十分じゅうぶんな矯正きょうせい教育きょういくが行おこなわれていなかったなどと訴うったえて、国くにに賠償ばいしょうを求もとめる民事みんじ裁判さいばんを福岡ふくおか地方ちほう裁判所さいばんしょに起おこしました。

2020年ねん8月つき、福岡ふくおか市し中央ちゅうおう区くの商業しょうぎょう施設しせつで、買い物かいものに訪おとずれていた21歳さいの女性じょせいが、少年しょうねん院いんを仮かり退院たいいんしたばかりだった、当時とうじ15歳さいの少年しょうねんに刃物はもので刺さされて殺害さつがいされました。

少年しょうねんは刑事けいじ裁判さいばんで懲役ちょうえき10年ねんから15年ねんの不ふ定期ていき刑けいが確定かくていしましたが、女性じょせいの遺族いぞくは10日にち、仮かり退院たいいんさせた少年しょうねん院いんの対応たいおうに問題もんだいがあったと主張しゅちょうして、国くにに6100万まん円えん余あまりの賠償ばいしょうを求もとめる民事みんじ裁判さいばんを福岡ふくおか地方ちほう裁判所さいばんしょに起おこしました。

遺族いぞくは、少年しょうねん院いんが少年しょうねんに対にたいして集団しゅうだん生活せいかつに適応てきおうできないという、特性とくせいに応おうじた矯正きょうせい教育きょういくを受うけさせていなかったことや、警察けいさつや保護ほご観察かんさつ所しょなどの関係かんけい機関きかんとの間まで検討けんとう会かいを開ひらかないまま、仮かり退院たいいんさせたことなどが事件じけんにつながったと訴うったえています。

提訴ていそ後ごに会見かいけんした女性じょせいの母親ははおやは「少年しょうねんにしっかりと矯正きょうせい教育きょういくを行おこなっていれば、事件じけんは起おきなかったと思おもうので本当ほんとうに悔くやしい。国くに側がわには、矯正きょうせい教育きょういくの経緯けいいをすべて公開こうかいしてほしい。なぜ仮かり退院たいいんを許ゆるしたのか、その理由りゆうを知しりたい。娘むすめの命いのちを無駄むだにしたくない」と述のべました。