日本新聞: ロック歌手内田裕也さん肺炎のため死去 79歳

ロック歌手かしゅ内田うちだ裕也ゆうやさん肺炎はいえんのため死去しきょ 79歳さい

Mar 18, 2019 08:03

Furigana

日本にっぽんのロックの黎明れいめい期きに歌手かしゅとして活躍かつやくし、去年きょねん亡なくなった樹木きき希林きりんさんの夫おっととしても知しられる内田うちだ裕也ゆうやさんが17日にち、東京とうきょう都内とないの病院びょういんで肺炎はいえんのため亡なくなりました。79歳さいでした。内田うちだ裕也ゆうやさんは兵庫ひょうご県けん西宮にしのみや市し出身しゅっしんで、高校こうこう時代じだい、エルビス・プレスリーに憧あこがれてロック歌手かしゅを志こころざしました。

高校こうこうを中退ちゅうたい後ご、昭和しょうわ33年ねんにロックンロールにこだわった「ブルージーン・バップス」を結成けっせいして本格ほんかく的てきにバンド活動かつどうを始はじめ、昭和しょうわ41年ねんのザ・ビートルズざび-とるずの来日らいにちでは、前座ぜんざとしてステージに立たちました。

歌手かしゅとしての活動かつどうのほか、音楽おんがくプロデューサーとしても日本にっぽんのロックの黎明れいめい期きをけん引けんいんする活動かつどうを続つづけ、年末ねんまつ恒例こうれいのロックフェスティバルを40年ねん以上いじょう続つづけるなど、若手わかての育成いくせいにも力ちからを入いれてきました。

また、俳優はいゆうとして数々かずかずの映画えいがにも出演しゅつえんし、中なかでも昭和しょうわ61年ねんに公開こうかいされた滝田たきだ洋二郎ようじろう監督かんとくの「コミック雑誌ざっしなんかいらない！」では、過激かげきなテレビリポーターを主演しゅえんして人気にんきを集あつめ、国際こくさい的てきにも評価ひょうかを受うけました。

その後そのご、平成へいせい３さん年ねんに東京とうきょう都と知事ちじ選挙せんきょに立候補りっこうほして落選らくせんしたのをはじめ、民主党みんしゅとう政権せいけんが行おこなった「事業じぎょう仕分しわけ」の会場かいじょうを訪おとずれるなど、自由じゆうで奇抜きばつな言動げんどうが注目ちゅうもくされていました。

妻つまは俳優はいゆうの樹木きき希林きりんさんで、長ながく別居べっきょ生活せいかつを送おくりながらも離婚りこんせず、去年きょねん９月くがつに樹木ききさんが亡なくなった際さいには「今いままでありがとう。安やすらかに眠ねむってください。見事みごとな女性じょせいでした」などと感謝かんしゃの気持きもちをつづっていました。

内田うちださんは最近さいきんは車くるまいすでの生活せいかつを送おくっていて、所属しょぞく事務所じむしょによりますと、17日にち午前ごぜん５ご時半じはんごろ東京とうきょう都内とないの病院びょういんで肺炎はいえんのため亡なくなったということです。

所属しょぞく事務所じむしょ「Ｒｏｃｋ人生じんせいを全まっとう」

内田うちだ裕也ゆうやさんが亡なくなったことについて、所属しょぞく事務所じむしょは「この数すう年ねん、闘病とうびょうの日々ひびでした。それでもユーモア、ウイットを忘わすれず、時ときには世の中よのなかを憂うれい、怒いかり、常つねに自分じぶんの出来できる事ことを模索もさくしておりました。多おおくの友人ゆうじん知人ちじん、家族かぞくに支ささえられて、Ｒｏｃｋ‘ｎえぬ’Ｒｏｌｌ人生じんせいを全まっとうすることが出来できました事ことをここに心こころよりお礼おれい申し上もうしあげます」とコメントしています。