先月の
中国への
輸出額は
3か月ぶりに
増加しました。
中国の
旧正月「
春節」の
影響で
落ち込んだ
1月からは
持ち直したものの、
2か月間の
輸出額は
前の
年を
下回りました。
財務省が
発表した
先月の
貿易統計によりますと、
日本から
中国への
輸出額は
1兆1397
億円と
3か月ぶりに
増加しました。
これはことし、中国の旧正月「春節」の時期が例年より早く、1月に落ち込んだ中国国内の工場などの稼働が2月には回復し、液晶用の半導体製造装置や自動車の輸出が増加したためと見られます。
ただ1月と2月の中国向けの輸出額を合わせると、前の年の同じ時期より6.3%減少していて、中国経済の減速の影響で輸出が伸び悩んでいることがうかがえる形となっています。
また先月の日本の輸出額全体はアメリカ向けの自動車などの輸出が伸び悩んだことから6兆3843億円と、前の年の同じ月より1.2%減りました。
輸入額も原油や灯油の輸入価格が下落していることなどから6兆453億円と、前の年より6.7%減っていて、この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3390億円の黒字で、5か月ぶりの黒字となりました。