アメリカの9
月の
雇用統計が
発表され、
農業分野以外の
就業者は
前の
月より25
万4000
人増加し、
市場予想を
大きく
上回りました。
労働市場の
堅調さが
示された
形で、
市場ではFRB=
連邦準備制度理事会が
利下げを
急がないのではないかとの
見方が
広がっています。
アメリカ労働省が4日発表した9月の雇用統計によりますと、農業分野以外の就業者の伸びは前の月と比べて25万4000人で、15万人程度の増加を見込んでいた市場予想を大きく上回りました。
また失業率は改善し、8月から0.1ポイント低下して4.1%でした。
失業率は2か月連続で改善しています。
インフレに結びつくデータとして注目される労働者の平均時給は前の年の同じ月と比べて4.0%、前の月と比べると0.4%、それぞれ上昇し、いずれも市場予想を上回りました。
アメリカの労働市場はこの数か月、減速傾向が見られていましたが今回の統計では堅調さが示された形です。
FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は9月30日の講演で、今後の利下げの方針について「急ぐ必要はなく今後のデータ次第だ。景気の減速が予想より緩やかであればゆっくり利下げできる」と述べています。
今回の堅調な雇用統計をうけて市場ではFRBが利下げを急がないのではないかとの見方が広がっています。