日本新聞: 高校野球 “旭川大高”で挑んだ最後の夏強豪大阪桐蔭と接戦

高校こうこう野球やきゅう “旭川大あさひかわだい高だか”で挑いどんだ最後さいごの夏なつ強豪きょうごう大阪桐蔭おおさかとういんと接戦せっせん

Aug 10, 2022 22:08

Furigana

熱戦ねっせんが続つづく夏なつの全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅう。ことしの大会たいかいで節目ふしめを迎むかえるチームが、5日にち目めに登場とうじょうしました。北きた北海道ほっかいどう代表だいひょうの旭川大あさひかわだい高校こうこうです。

来年らいねんの春はるから校こう名めいが変更へんこうとなる予定よていで、選手せんしゅたちは“旭川大あさひかわだい高だか”としての最後さいごの夏なつに、強つよい決意けついをもって臨のぞみました。

（甲子園こうしえん取材しゅざい班はん高山たかやまもえか）

創立そうりつは明治めいじ31年ねん夏なつの甲子園こうしえん10回かい出場しゅつじょう

旭川大あさひかわだい高だかの歴史れきしは長ながく、創立そうりつは120年ねん以上いじょう前まえの明治めいじ31年ねん。

夏なつの全国ぜんこく高校こうこう野球やきゅうに初はつ出場しゅつじょうしたのは昭和しょうわ43年ねんでした。

このときの校こう名めいは、前身ぜんしんの「北きた日本にっぽん学院がくいん大学だいがく高校こうこう」。

2回かい目めの出場しゅつじょうとなった昭和しょうわ55年ねんから、現在げんざいの“旭川大あさひかわだい高だか”として出場しゅつじょうを重かさね、今回こんかいが10回かい目めの夏なつの甲子園こうしえんです。

OBにはプロ野球やきゅうの近鉄きんてつで、4年ねん連続れんぞく20本ほん以上いじょうのホームランを打うち、いてまえ打線だせんを支ささえた鈴木すずき貴久たかひささんもいます。

胸むねには「KYOKUDAIKO」の文字もじ

そして、特徴とくちょうの1つは、えんじと白しろを基調きちょうとしたユニフォーム。

胸むねの部分ぶぶんには「KYOKUDAIKO」の文字もじが刻きざまれています。

節目ふしめに勝利しょうりを目指めざす！相手あいては春はるの王者おうじゃ

ただ“旭川大あさひかわだい高だか”は、今いまのユニフォームになってから一いち度ども甲子園こうしえんで勝かったことがありません。

チームにとって大おおきな節目ふしめとなる今こん大会たいかいは、勝利しょうりをあげるラストチャンスでしたが、相手あいては、3回かい目めの春はる夏なつ連覇れんぱを目指めざす強豪きょうごう中ちゅうの強豪きょうごう、大阪桐蔭おおさかとういん高校こうこうです。

選手せんしゅたちは、強つよい決意けついを持もって挑いどもうとしていました。

（廣川ひろかわ稜りょう太ふとし主将しゅしょう）

「甲子園こうしえんという舞台ぶたいで、この名前なまえで勝かつという強つよい気持きもちを持もって試合しあいに臨のぞみました」

池田いけだ翔しょう哉投手とうしゅ「期待きたいに応こたえることができるよう全力ぜんりょく」

(池田いけだ翔しょう哉投手とうしゅ)

「旭川大あさひかわだい高だかで挑いどむ最後さいごでしたし、OBの方々かたがたも応援おうえんしてくださっていたので、期待きたいに応こたえることができるよう全力ぜんりょくでプレーしました」

スタンドにはOBの姿すがたも

さらに、スタンドには、かつて同おなじデザインのユニフォームを着きて、甲子園こうしえんでプレーしたOBも駆かけつけていました。

一いちノ戸と飛馬ひうまさん、8番ばんセンターで出場しゅつじょうした一いちノ戸と空そら生せい行くだり選手せんしゅの叔父おじです。

（一いちノ戸と飛馬ひうまさん）

「このユニフォームで、甲子園こうしえんで勝利しょうりをあげてほしいと、OB全員ぜんいんが試合しあいを待ち望まちのぞんでいたと思おもいます。グラウンドの選手せんしゅたちからは、対戦たいせん相手あいての名前負なまえまけせず、勝かとうとする姿すがたが伝つたわってきました」

先さきにリードを奪うばって

“旭川大あさひかわだい高だか”は、春はるの王者おうじゃに臆おくすることなく、積極せっきょく的てきに攻撃こうげきを仕掛しかけました。

1回かいは先頭せんとうの近藤こんどう伶音おん選手せんしゅがセーフティーバントで揺ゆさぶりをかけてつくったチャンスから、犠牲ぎせいフライで先制せんせい点てんを奪うばいました。

さらに3回かいには藤田ふじた大輝だいき選手せんしゅがツーランホームランを打うち、序盤じょばんに3点てんをリードする展開てんかいに持ち込もちこんだのです。

叔父おじが応援おうえんに駆かけつけた一いちノ戸と選手せんしゅも、身長しんちょう1メートル64センチの小柄こがらな体からだをたたみ、ストライクゾーンを狭せまくする独特どくとくのフォームで打席だせきに立たちました。

三振さんしん3つとバットでは結果けっかを残のこせませんでしたが、センターの守備しゅびでは軽快けいかいな動うごきを見みせて、リズムをつくりました。

春はるの王者おうじゃに食い下くいさがった戦たたかいにスタンドから拍手はくしゅ

“旭川大あさひかわだい高だか”は、中盤ちゅうばん以降いこう、大阪桐蔭おおさかとういんに底力そこぢからを見みせつけられ、逆転ぎゃくてんされました。

それでも9回かいの最後さいごの攻撃こうげきでは、必死ひっしの走はし塁るいでつなぎ、満塁まんるいのチャンスをつくるなど、あきらめない姿勢しせいを貫つらぬきました。

目指めざしていた勝利しょうりという結果けっかこそ得えられませんでしたが、春はるの王者おうじゃを相手あいてに食い下くいさがった戦たたかいぶりに、スタンドからは大おおきな拍手はくしゅが送おくられていました。

（端はじ場じょう雅治まさはる監督かんとく）

「今回こんかいの甲子園こうしえん出場しゅつじょうは、OBの方ほうなど周まわりからとても喜よろこんでもらえ、名前なまえの重おもみをすごく感かんじました。勝かって恩返おんがえしがしたかったです」

（廣川ひろかわ稜りょう太ふとし主将しゅしょう）

「校こう名めいは変かわってしまいますが、伝統でんとうは受け継うけついで欲ほしいです」

最後さいごの戦たたかいを終おえた“旭川大あさひかわだい高だか”。

校こう名めいが変かわっても、OBや今回こんかい出場しゅつじょうした選手せんしゅたちが甲子園こうしえんにかけてきた思おもいを、次つぎの世代せだいの選手せんしゅたちも受け継うけついで欲ほしいと感かんじさせた戦たたかいぶりでした。

高校こうこう野球やきゅう “旭川大あさひかわだい高だか”で挑いどんだ最後さいごの夏なつ強豪きょうごう大阪桐蔭おおさかとういんと接戦せっせん

創立そうりつは明治めいじ31年ねん夏なつの甲子園こうしえん10回かい出場しゅつじょう

胸むねには「KYOKUDAIKO」の文字もじ

節目ふしめに勝利しょうりを目指めざす！相手あいては春はるの王者おうじゃ

池田いけだ翔しょう哉投手とうしゅ「期待きたいに応こたえることができるよう全力ぜんりょく」

スタンドにはOBの姿すがたも

先さきにリードを奪うばって

春はるの王者おうじゃに食い下くいさがった戦たたかいにスタンドから拍手はくしゅ

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スタンドにはOBの姿すがたも

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