北海道ほっかいどう釧路くしろ湿原しつげん周辺しゅうへんのメガソーラー建設けんせつ くに連絡れんらく会議かいぎ設置せっち






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N2 Sep 19, 2025 17:09 92
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北海道ほっかいどう釧路くしろ湿原しつげん周辺しゅうへんでのだい規模きぼ太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつ「メガソーラー」の建設けんせつについて希少きしょう野生やせい生物せいぶつ影響えいきょう懸念けねんするこえがあがり規制きせいもとめるうごきがていることなどから、環境省かんきょうしょうは、関係かんけいする省庁しょうちょう連携れんけいして太陽光たいようこう発電はつでん地域ちいき共生きょうせいなどを検討けんとうする連絡れんらく会議かいぎ設置せっちし、こんげつ24にじゅうよっかはじめての会合かいごうひらくと発表はっぴょうしました。
メガソーラーの建設けんせつをめぐり、釧路くしろ湿原しつげん周辺しゅうへんくに特別とくべつ天然てんねん記念きねんぶつのタンチョウなどへの影響えいきょう懸念けねんするこえがあがり、釧路くしろではあらたな条例じょうれい成立せいりつし、くに規制きせいもとめるうごきがています。
こうしたことから環境省かんきょうしょうは、資源しげんエネルギーちょう林野庁りんやちょう文化庁ぶんかちょうなどの関係かんけい省庁しょうちょう連携れんけいして太陽光たいようこう発電はつでん地域ちいき共生きょうせい規律きりつ強化きょうか検討けんとうするための連絡れんらく会議かいぎ設置せっち今月こんげつ24日にじゅうよっかはじめての会合かいごうひらくことを発表はっぴょうしました。
連絡れんらく会議かいぎでは、関係かんけいする省庁しょうちょう課長かちょう室長しつちょうきゅう担当たんとうしゃ全国ぜんこく各地かくち課題かだい共有きょうゆうし、制度せいどてきにどのような対応たいおうできるかを検討けんとうしていく方針ほうしんです。
浅尾あさお環境かんきょう大臣だいじんは、19日じゅうくにち閣議かくぎ会見かいけんで「再生さいせい可能かのうエネルギーを最大限さいだいげん導入どうにゅうしていく必要ひつようあるかんがえているが、そのためにも地域ちいき共生きょうせいしていく必要ひつようがあり共生きょうせいはかられない太陽光たいようこう発電はつでん建設けんせつについては、抑制よくせいすべきだとかんがえている。メガソーラーにかかる地域ちいき共生きょうせい課題かだい共有きょうゆうし、必要ひつよう対応たいおう検討けんとうするための議論ぎろん本格ほんかくさせていきたい」とべました。

武藤むとう経済けいざい産業さんぎょうしょう地域ちいきとの共生きょうせい 連携れんけい強化きょうかはかっていく”
「メガソーラー」の建設けんせつをめぐり、関係かんけい省庁しょうちょうとの連絡れんらく会議かいぎもうけられることについて、武藤むとう経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじん19日じゅうくにち閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「地域ちいきとの共生きょうせいのさらなる確保かくほけた連携れんけい強化きょうかはかっていかなくてはいけない」とべました。
そのうえで、政府せいふがことし閣議かくぎ決定けっていしたエネルギー基本きほん計画けいかくで、発電はつでんりょうめる再生さいせい可能かのうエネルギーの割合わりあい2040にせんよんじゅうねんどには「4割よんわりから5割ごわり程度ていど」にげるとした目標もくひょうれ、「次世代じせだい太陽光たいようこう発電はつでん開発かいはつ導入どうにゅう支援しえんをしながら、再生さいせい可能かのうエネルギーの割合わりあいたかめる見通みとおしの実現じつげんけてんでいく」とべました。

SNSで「メガソーラー」ふく投稿とうこう 急増きゅうぞう
SNSで「メガソーラー」という言葉ことばふく投稿とうこう急増きゅうぞうしていて、分析ぶんせきツール「Brandwatch」で調しらべたところ、Xの投稿とうこう去年きょねん1年間いちねんかんではリポストをふくめておよそ244にひゃくよんじゅうよんまんけんだったのが、ことし7月しちがつから18日じゅうはちにちまでで去年きょねん2にばいえる、およそ583万ごひゃくはちじゅうさんまんけんとなっています。
釧路くしろ湿原しつげん周辺しゅうへんの「メガソーラー」について、モデル冨永とみながあいさんや登山とざん野口のぐちけんさんが投稿とうこうしたことなどもあって、7月しちがつ以降いこうの「メガソーラー」をふく投稿とうこうでは「釧路くしろ」に言及げんきゅうするものが およそ192万ひゃくきゅうじゅうにまんけんのぼっていて、そのおおくは「環境かんきょう破壊はかいゆるすべきではない」「自然しぜんこわしてよいのか」などと反対はんたいする内容ないようになっています。
また、「釧路くしろ以外いがいにも各地かくちのメガソーラーや太陽光たいようこう発電はつでん施設しせつについて、設置せっち反対はんたいしたり批判ひはんしたりする内容ないよう投稿とうこうおおくなっています。
一方いっぽうで、メガソーラーと、ことしなつ記録きろくてきあつさや熊本くまもとけんでの記録きろくてき大雨おおあめによる浸水しんすい被害ひがいそれ各地かくちでのクマ被害ひがい関連かんれんしているとする根拠こんきょのない情報じょうほうなども拡散かくさんしています。
メガソーラーの現状げんじょう課題かだい
太陽光たいようこう発電はつでんなどの再生さいせい可能かのうエネルギーについて、政府せいふ2011年にせんじゅういちねん発生はっせいした東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ事故じこのあと、一貫いっかんして拡大かくだい目指めざ方針ほうしんかかげてきました。
2012年にせんじゅうにねんからは大手おおて電力でんりょく会社かいしゃたいして再生さいせい可能かのうエネルギーで発電はつでんした電力でんりょく発電はつでんコストを上回うわまわ価格かかくるように義務ぎむづける制度せいどもうけられ、太陽光たいようこう発電はつでん中心ちゅうしん導入どうにゅうりょうえました。
資源しげんエネルギーちょうによりますと、再生さいせい可能かのうエネルギーが国内こくない発電はつでんりょう全体ぜんたいめる割合わりあい2011年度にせんじゅういちねんど10.4%じゅってんよんパーセントだったのにたいし、2023年度にせんにじゅうさんねんど22.9%にじゅうにてんきゅうパーセントとなっています。
このうち太陽光たいようこう発電はつでんもっと発電はつでんりょうおおく、2023年度にせんにじゅうさんねんど全体ぜんたい9.8%きゅうてんはちパーセントめています。
こうした状況じょうきょう背景はいけいに、メガソーラーとばれる出力しゅつりょく1000せんキロワット以上いじょうだい規模きぼ発電はつでん施設しせつえていて、くに制度せいど認定にんていされた件数けんすう2025年にせんにじゅうごねん3月末さんがつまつ時点じてんであわせて8995件はっせんきゅうひゃくきゅうじゅうごけんのぼっています。
政府せいふ将来しょうらいてきには再生さいせい可能かのうエネルギーを主力しゅりょく電源でんげんとして、最大限さいだいげん導入どうにゅうすすめるとしていて、2040年度にせんよんじゅうねんどにはこのうち太陽光たいようこう発電はつでん発電はつでんりょう全体ぜんたい23%にじゅうさんパーセントから29%にじゅうきゅうパーセント程度ていどまでやす計画けいかくしめしています。
一方いっぽう太陽光たいようこう発電はつでん導入どうにゅう拡大かくだいをめぐっては課題かだいもあります。
資源しげんエネルギーちょうによりますと、日本にほんはメガソーラーを導入どうにゅうしやすいへいたんな土地とちすくないうえ、すでにこうした土地とちへの設置せっちすすんでいて、適地てきちさがすのに制約せいやくがある状況じょうきょうだということです。
こうしたなかあらたに傾斜けいしゃなどに設置せっちするさい安全あんぜんせい確保かくほできるかや、環境かんきょうまも観点かんてんなどからメガソーラーの建設けんせつ懸念けねんいだこえがあり、事業じぎょうしゃたいして地域ちいき共生きょうせいしたかたちでの再生さいせい可能かのうエネルギーの導入どうにゅうもとめる条例じょうれい制定せいていする自治体じちたいえています。
こうした条例じょうれい制定せいていされた件数けんすう2024年度にせんにじゅうよねんどまでに全国ぜんこくであわせて323件さんびゃくにじゅうさんけんのぼっていて、地域ちいき理解りかいながら太陽光たいようこう発電はつでん拡大かくだい道筋みちすじをつけられるか課題かだいになっています。






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