静岡しずおか焼津やいづいじめを女子じょし生徒せいと自殺じさつ両親りょうしん提訴ていそ







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N2 Sep 26, 2025 00:09 366
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3さんねんまえ静岡しずおかけん焼津やいづ公立こうりつ中学校ちゅうがっこうかよっていた14じゅうよんさい女子じょし生徒せいと自殺じさつし、専門せんもんによる調査ちょうさ結果けっかほか生徒せいとから悪口わるぐち陰口かげぐちなどのいじめをけていたと認定にんていされたことがわかりました。両親りょうしんは「教諭きょうゆはいじめを認識にんしきできたのに対応たいおうらなかった」として、ちかく、たいして損害そんがい賠償ばいしょうもとめるうったえをこすことにしています。

遺族いぞく弁護士べんごしによりますと、2022にせんにじゅうにねん9がつ焼津やいづ公立こうりつ中学校ちゅうがっこうかよっていた3さん年生ねんせい14じゅうよんさい女子じょし生徒せいと学校がっこうから帰宅きたくにみずからいのちちました。

女子じょし生徒せいとは、このとし4がつ転校てんこうしてきたばかりでした。

教育きょういく委員いいんかい設置せっちした専門せんもんによる調査ちょうさ委員会いいんかい調査ちょうさした結果けっか
▽「きもい」や「くさい」などの悪口わるぐち陰口かげぐちのほか
発表はっぴょうかいのためにえがいたやぶかれた状態じょうたいつかるなど
いじめをけていたと認定にんていしたということです。

調査ちょうさ報告ほうこくしょなどによりますと、女子じょし生徒せいとなる2かげつまえおこなわれた道徳どうとく授業じゅぎょうで、プリントに「本当ほんとう自分じぶんさない。またいじめにあうかもしれないから」などといて提出ていしゅつしていましたが、教諭きょうゆこえかけや確認かくにんおこなわなかったということです。

両親りょうしんは「教諭きょうゆはいじめを認識にんしきできたのに対応たいおうらなかった」と主張しゅちょうして、ちかたい7000ななせんまんえんあまりの損害そんがい賠償ばいしょうもとめるうったえを静岡しずおか地方裁判所ちほうさいばんしょこすことにしています。

焼津やいづ教育委員会きょういくいいんかいは「とうといのちうしなわれたことにたい哀悼あいとうひょうするとともに、ご遺族いぞく皆様みなさまこころよりおやみ申し上もうしあげます」としたうえで、うったえについては「内容ないようがわからないのでおこたえできない」としています。
報告書ほうこくしょ学校がっこうがわ対応たいおう影響えいきょう
焼津やいづ教育委員会きょういくいいんかい設置せっちした専門せんもんによる調査ちょうさ委員会いいんかいは、おととし6ろくがつ報告書ほうこくしょをまとめています。

報告書ほうこくしょでは、生徒せいとへのアンケート調査ちょうさ結果けっか
▽「きもい」や「くさい」などの悪口わるぐち陰口かげぐちのほか
やかしやからかい
発表会はっぴょうかいのためにえがいたやぶかれた状態じょうたいつかったことについて、女子じょし生徒せいとへのいじめと認定にんていしています。

また、報告書ほうこくしょ遺族いぞく弁護士べんごしによりますと、女子じょし生徒せいとくなる2かげつまえおこなわれた道徳どうとく授業じゅぎょうで、プリントに「本当ほんとう自分じぶんさない。またいじめにあうかもしれないから」とか「1ひととき本当ほんとうくらい」、「いつもぐちゃぐちゃな心境しんきょう」などといて提出ていしゅつしましたが、教諭きょうゆこえかけや確認かくにんおこなわなかったということです。

これについて報告書ほうこくしょでは「教諭きょうゆ内容ないようについてにはなったものの、中学生ちゅうがくせいならだれしもいだ感情かんじょう、すでに問題もんだい解決かいけつみと判断はんだんした」としたうえで、「いじめの重要じゅうよう情報じょうほうとしてあつかうべきものだった。女子じょし生徒せいとはっしたサインめられなかったことは、計画けいかくてき研修けんしゅうおこなっていなかった学校がっこう組織そしき態勢たいせい不備ふびによるものだ」と指摘してきしています。

そのうえで、女子じょし生徒せいと自殺じさつについて「唯一ゆいいつ原因げんいん特定とくていすることは困難こんなんだが、いじめと認定にんていした行為こうい学校側がっこうがわ対応たいおう影響えいきょうあたえたことは否定ひていできない」としています。

この報告書ほうこくしょはこれまで公表こうひょうされておらず、焼津やいづ教育委員会きょういくいいんかいは「生徒せいとへの影響えいきょう考慮こうりょして公表ひこうひょうとした。報告書ほうこくしょかかわる内容ないようについてはおこたえできない」としています。
父親ちちおや「“SOS”が見過みすごされた」
くなった女子じょし生徒せいと父親ちちおやがNHKのインタビューおうじ「むすめしていた“SOS”が見過みすごされた」とうったえました。

父親ちちおやによりますと、女子じょし生徒せいとやさしい性格せいかくで、いえではムードメーカーてき存在そんざいだったといいます。

ねこえがくことがきで、中学校ちゅうがっこうはいってからは美術びじゅつぶ所属しょぞくしました。

家族かぞくしにともない、中学ちゅうがく3さんねん進級しんきゅうした2022にせんにじゅうにねん4がつ転校てんこうすることになり、女子じょし生徒せいと当初とうしょ学校がっこう雰囲気ふんいきなかなかなじめない」とはなしていたといいます。

ただなにがあったのか、家族かぞくくわしくはなすことはなかったということです。

そして転校てんこうからおよそ半年はんとしたった2022にせんにじゅうにねん9がつ女子じょし生徒せいと学校がっこうからかえったあと、みずからいのちちました。

父親ちちおや仕事しごとていたため、つまから連絡れんらくけていそいで病院びょういんかいましたが、すでにくなっていたということです。

当時とうじ心境しんきょうについて「連絡れんらくをもらってもしんじられず、移動いどうちゅうあたましろとにかくはやいたいという気持きもちでした。とにかくつらかった。けてほしかったです」とこえまらせながらかたりました。

むすめはどのようなおもいで学校がっこう生活せいかつおくっていたのか。

父親ちちおや学校がっこうたいして詳細しょうさい調査ちょうさもとめ、専門せんもんによる調査ちょうさ報告書ほうこくしょりました。

このなか衝撃しょうげきけたのは、女子じょし生徒せいと道徳どうとく授業じゅぎょうのプリントで教諭きょうゆに“SOS”を発信はっしんしていたのに、見過みすごされていた実態じったいでした。

父親ちちおやは「いじめの内容ないよう想像そうぞう以上いじょうで、すべてがつらいものでした。みみそむけたくなるようなきたないことばを、なぜかけられなくてはならないのかとおもいました。先生せんせいがプリントをて、なにおもわなかったこともしんじられませんでした。おとなしいにとってことばでくこと自体じたいがSOSだということをもっとかんじてほしかった」とはなしました。

今回こんかいうったえをこすことにした理由りゆうについて父親ちちおやは「なぜむすめみじか生涯しょうがいえなければならなかったのか、そのくるしみや、大切たいせつ家族かぞくうしなったつらさを学校がっこう教育委員会きょういくいいんかい、いじめに加担かたんした生徒せいとかんじてほしいとおもいました。学校がっこうには、一人ひとりひとりの生徒せいとにもっとけてほしかったです」とべました。

そのうえで、女子じょし生徒せいとたいしては「きているときに、いろんな言葉ことばをかけてあげられなくてごめんねとあやまりたいです。もっと一緒いっしょにいたかったとつたえたいです。さみしいです」とはなしていました。
相談そうだん窓口まどぐち
文部科学もんぶかがくしょうはいじめの問題もんだいなどでなやみをかかえている子供こども保護ほごしゃから、無料むりょう相談そうだんける「24にじゅうよ時間じかん子供こどもSOSダイヤル」を設置せっちしています。

電話番号でんわばんごうは、0120-0-78310で、夜間やかん休日きゅうじつふくめ、いつでも相談そうだんけています。

また「子供こどものSOSの相談そうだん窓口まどぐち」というホームページで、SNSで相談そうだんする方法ほうほう紹介しょうかいしています。







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