日本新闻: コロナ重症者治療の医師「病床はほぼ満床年末年始は静かに」

コロナ重症じゅうしょう者しゃ治療ちりょうの医師いし「病床びょうしょうはほぼ満まん床ゆか年末ねんまつ年始ねんしは静しずかに」

Dec 28, 2020 16:12

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいにより、医療いりょう機関きかんでは厳きびしい状況じょうきょうが続つづいています。重症じゅうしょう者しゃを受け入うけいれている国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターでは、重症じゅうしょう者しゃ用ようの病床びょうしょうが満まん床ゆかの状態じょうたいが続つづいているということで、治療ちりょうに当あたる医師いしは、これ以上いじょう、感染かんせんを広ひろげないためにも年末ねんまつ年始ねんしは静しずかに過すごしてほしいと呼よびかけています。東京とうきょう新宿しんじゅく区くにある国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターの忽那くつな賢志けんじ医師いしによりますと、軽症けいしょうや中等ちゅうとう症しょう用ようの病床びょうしょうはまだ余裕よゆうがあるものの、重症じゅうしょう者しゃ用ようの病床びょうしょうは2週間しゅうかんほど前まえからほぼ満まん床ゆかの状態じょうたいが続つづいていて、ほかの医療いりょう機関きかんから転院てんいんの依頼いらいがあっても受け入うけいれができないことも多おおくなっているということです。

忽那くつな医師いしは「転院てんいんしてくる患者かんじゃさんは重症じゅうしょうの方ほうが多おおく、今月こんげつに入はいってからは複数ふくすうの医療いりょう機関きかんで断ことわられてうちの病院びょういんに依頼いらいが来くるケースも少すくなくない。東京とうきょう都内とないやその周辺しゅうへんでは重症じゅうしょう患者かんじゃに対応たいおうできなくなっている」と話はなしています。

国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンターでは年末ねんまつ年始ねんしは通常つうじょうの当直とうちょく体制たいせいよりも医師いしを2倍ばいに増ふやすなど体制たいせいを強化きょうかするということですが、通常つうじょう診療しんりょうよりは人手ひとでが少すくなくなるということで、忽那くつな医師いしは「このまま感染かんせんが拡大かくだいすると十分じゅうぶんに対応たいおうできるのか懸念けねんがある。年明としあけにさらに感染かんせんが広ひろがると、医療いりょう現場げんばは窮地きゅうちに立たたされるため、年末ねんまつ年始ねんしの帰省きせいや忘年ぼうねん会かい、新年しんねん会かいはオンラインでするなど外出がいしゅつを控ひかえて静しずかに過すごしてほしい」と呼よびかけています。