日本新聞: 後期高齢者の医療費「配慮措置」終了あすから窓口負担増も

75ななじゅうご歳さい以上いじょうで医療いりょう費ひの窓口まどぐち負担ふたんが2に割わりの人ひとを対象たいしょうに行おこなわれてきた負担ふたんの増加ぞうかを緩和かんわする措置そちが、30さんじゅう日にちで終了しゅうりょうします。これにより、10じゅう月がつ1ついたち日にち以降いこう、外来がいらいの窓口まどぐち負担ふたんが増ふえるケースが出でてきます。

75ななじゅうご歳さい以上いじょうの後期こうき高齢こうれい者しゃの医療いりょう費ひの窓口まどぐち負担ふたんは原則げんそく1いち割わりですが、現役げんえき世代せだいの保険ほけん料りょう負担ふたんを抑制よくせいするため、2022にせんにじゅうに年ねん10じゅう月がつから
▽単身たんしん世帯せたいで年収ねんしゅう200にひゃく万まん円えん以上いじょう、
▽夫婦ふうふ2ふたり人にんで暮くらすなどの複数ふくすう世帯せたいで世帯せたい年収ねんしゅう320さんびゃくにじゅう万まん円えん以上いじょうの人ひとたちは、
2に割わりに引ひき上あげられました。

一方いっぽう、急激きゅうげきな負担ふたんの増加ぞうかを緩和かんわするため1いちか月かげつの外来がいらい受診じゅしんの負担ふたん増ぞうを3000さんぜん円えんまでに抑おさえる「配慮はいりょ措置そち」が3さん年間ねんかんの期限きげん付つきで設もうけられました。

そして、3さん年ねんがたったことからこの措置そちは30さんじゅう日にちで終了しゅうりょうし、10じゅう月がつ1ついたち日にち以降いこう、外来がいらいの窓口まどぐち負担ふたんが増ふえるケースが出でてきます。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、負担ふたんが増ふえるのは窓口まどぐち負担ふたんが2に割わりとなっている人ひとのうち外来がいらいの医療いりょう費ひが月つき3さん万まん円えんを超こえ、15じゅうご万まん円えん未満みまんの場合ばあいです。
例たとえば、医療いりょう費ひが月つき5ご万まん円えんだった場合ばあい、負担ふたん額がくは
▽30さんじゅう日にちまでは5ご万まん円えんの1いち割わりの5000ごせん円えんに3000さんぜん円えんを加くわえた8000はっせん円えんでしたが、
▽10じゅう月がつ1ついたち日にち以降いこうは5ご万まん円えんの2に割わりにあたる1いち万まん円えんとなり、2000にせん円えん負担ふたんが増ふえます。

ただ、「高額こうがく療養りょうよう費ひ制度せいど」があるため、窓口まどぐち負担ふたんは最大さいだいでも月つき1いち万まん8000はっせん円えんに抑おさえられます。

影響えいきょうを受うけるのは推計すいけいでおよそ310さんびゃくじゅう万まん人にんに上のぼり、負担ふたん額がくは平均へいきんで年とし9000きゅうせん円えん程度ていど増ふえる見込みこみです。

一方いっぽう、これによって現役げんえき世代せだいの保険ほけん料りょう負担ふたんは年とし240にひゃくよんじゅう億おく円えん程度ていど、軽減けいげんされるということです。

福岡ふくおか厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「窓口まどぐち負担ふたんが変かわることで混乱こんらんが生しょうじないようしっかり周知しゅうちを図はかっていく。年齢ねんれいにかかわらず負担ふたん能力のうりょくに応おうじて支ささえ合あう『全ぜん世代せだい型がた社会しゃかい保障ほしょう』の構築こうちくに向むけて、引ひき続つづき、高齢こうれい者しゃに対にたいする必要ひつような保障ほしょうが欠かけることがないよう留意りゅういしながら制度せいどの持続じぞく可能かのう性せいを確保かくほするため丁寧ていねいに検討けんとうを進すすめたい」と述のべました。

後期こうき高齢こうれい者しゃの医療いりょう費ひ「配慮はいりょ措置そち」終了しゅうりょうあすから窓口まどぐち負担ふたん増ぞうも

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