大麻に
近い成分が
入ったグミを
食べた
人が
相次いで
体調不良を
訴えた
問題を
受けて、
厚生労働省は、
早ければ
年明け以降に、グミに
入っていた「HHCH」に
似た
成分をまとめて
指定薬物として
規制対象にする、「
包括指定」を
行う方針を
明らかにしました。
大麻に類似した危険ドラッグをめぐっては、法律で規制されると、未規制の類似の成分が作られて商品化されて出回る、いたちごっこの状態が続いていることが問題になっています。
体調不良になる人が相次いだ「大麻グミ」に含まれていた「HHCH」については、厚生労働省がすでに規制対象の薬物に追加し、12月2日から販売や所持、使用が禁止されます。
しかし今後、HHCHと似た成分が含まれた製品が出てくる恐れがあることから、厚生労働省は早ければ年明け以降に「HHCH」と構造が似た成分をまとめて指定薬物として規制対象にする「包括指定」を行う方針を明らかにしました。
このほか、厚生労働省麻薬取締部などが「HHCH」を含む商品を販売しているかどうか、11月29日までに17の都道府県の66の販売店や製造所に立ち入り検査を行った結果、43の店舗などで「HHCH」を含む商品が確認され、いずれも検査命令と販売停止命令を出したことも明らかにしました。
武見厚生労働大臣は「SNSなどを通じて危険性を伝え、HHCHの成分を含む商品を購入しないよう注意喚起を行うとともに、類似の成分については、必要な知見の収集を進め、できるだけ迅速に包括措置の手続きを進めたい」と話しています。