長崎で
被爆した
人を
親に
持つ「
被爆2
世」が、
被爆者の
援護を
定めた
法律の
適用対象となっていないのは
不当だと
国を
訴えた
裁判で、
長崎地方裁判所は「
被爆2
世の
援護の
在り方については、
立法府の
裁量的判断に
委ねられているというべきで、
憲法に
違反するとはいえない」として、
原告側の
訴えを
退けました。
国は、「被爆者援護法」に基づいて被爆者に対しては医療費の自己負担をなくすなどの支援をしていますが、被爆した人を親に持つ「被爆2世」はこの法律の適用対象にしていません。
これについて、長崎の「被爆2世」ら28人が5年前、「健康への遺伝的な影響が否定できないのに被爆者と同じ援護が受けられないのは法の下の平等を定めた憲法に違反する」などと主張して、国に対し1人10万円の損害賠償を求める訴えを長崎地方裁判所に起こしていました。
これに対し、国側は「さまざまな科学研究において親の被爆による遺伝的な影響は確認されていない」などと反論して訴えを退けるよう求めていました。
12日の判決で、長崎地方裁判所の天川博義裁判長は「被爆2世については、身体に直接、原爆の放射能を被爆したという事情は認められず、遺伝的影響についてはその可能性を否定できないというにとどまる」と指摘しました。
そのうえで、「被爆2世を援護の対象に加えるか否かや援護の在り方については、立法府の裁量的判断に委ねられているというべきであり、援護の対象としないことが合理的理由のない差別的取り扱いに当たるとは認められず、憲法に違反するとはいえない」として原告側の訴えを退けました。
今回の裁判は、全国で数十万人いると推定される被爆2世について、親の被爆による健康への遺伝的な影響や援護の在り方が初めて争われたもので、広島でも同様の裁判が行われています。
崎山原告団長「非常に残念」
判決の
後、
裁判の
原告団長を
務める「
全国被爆二世団体連絡協議会」の
崎山昇会長は「
これまで
長い間、
闘ってきた
私たちの
請求が
棄却されたのは
非常に
残念だ。
ただ、『
原爆による
放射線の
遺伝的影響は
その可能性を
否定できない』
などと
言及した
点は、
私たちの
これまでの
運動の
成果だ。
しかし、
それ以上の
国の
援護については
認めていないということなので、
これを
第一歩として、
援護につながるような
取り組みを
引き続き行っていきたい」と
話しました。
厚労省「国の主張認められた」
判決について、厚生労働省は「国の主張が認められたと認識している」とコメントしています。
中国軍事パレード欧米主導の国際秩序に対抗する姿勢を鮮明に
中国で3日に行われた軍事パレードでは、習近平国家主席のほか、ロシアのプーチン大統領や北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記らが出席し、欧米主導の国際秩序に対抗する姿勢を鮮明にしました。中国としては今後、中長期的な競争相手と見なすアメリカを念頭に、みずからに有利な国際秩序を築きたい構えです。
N2
資源: NHK
1584
Sep 4, 2025 05:09
米連邦地裁 グーグルに是正措置発表 「クローム」売却含まれず
アメリカの連邦地方裁判所は、IT大手の「グーグル」がインターネット検索で独占状態にあると認めた裁判で、会社に対し、是正に必要な措置を発表しました。裁判の原告の司法省が求めたネット閲覧ソフト「クローム」事業の売却は含まれておらず、事業の分割はひとまず回避された形です。
N2
資源: NHK
127
Sep 3, 2025 11:09
川崎 ストーカー被害 女性殺害事件 神奈川県警 対応ミス認める
川崎市の20歳の女性が、元交際相手からのストーカー被害などを警察に相談していたにもかかわらず殺害された事件を受けて、神奈川県警察本部は4日、組織としての対応にミスがあったと認めたうえで、「ストーカー事件などに対処する体制が形骸化していた」とする検証結果を公表しました。
N1
資源: NHK
104
Sep 4, 2025 11:09
サントリーHD 会長辞任の新浪氏 午後の会見で説明へ
サントリーホールディングスの会長を辞任した新浪剛史氏は、3日午後、経済同友会の代表幹事として記者会見を行います。経済同友会のトップは企業の社長や会長であることが通例で、新浪氏本人が自身の責任や進退についてどのような説明を行うかが焦点になります。
N1
資源: NHK
76
Sep 3, 2025 12:09
【検証】ストーカー殺人事件 神奈川県警の対応を詳しく
川崎市の岡崎彩咲陽さん(20)が、元交際相手の白井秀征被告(28)からのストーカー被害などを警察に相談していたにもかかわらず殺害された事件。神奈川県警察本部は4日、組織としての対応にミスがあったと認めたうえで「ストーカー事件などに対処する体制が形骸化していた」とする検証結果を公表しました。岡崎さんが地元の警察署に電話をかけていたのは、去年12月9日から行方が分からなくなった20日までの計9回。担当した警察官全員が危険性・切迫性を過小評価していました。また、岡崎さんが行方不明になって以降も、犯罪被害を視野に入れた捜査の機会を逃し続けたとしています。検証結果の報告書を詳しく読み解きます。
N1
資源: NHK
15
Sep 4, 2025 16:09