日暮里・
舎人ライナーは、
鉄道の「
軌道」にあたる「
走行路」にタイヤが
乗った
状態で
走行しますが、
都によりますと、
先頭車両のタイヤは
走行路から
大きく
外れて
脱輪しているということです。
2両目と3両目は走行路にタイヤが乗っているものの、タイヤの横についている車両が走る方向をコントロールする複数の部品が、「ガイドレール」から外れた状態となっているということです。
「ガイドレール」は車両を進行方向に誘導するためのレールで、車両が走る走行路の両脇にあります。
脱輪した車両が止まった場所の30メートル手前には、車両の進む方向を切り替えるポイントがあります。
ポイントがある場所は、進行方向を誘導するための「ガイドレール」と車両との接点が片方にしかないということです。
都は、今回脱輪した車両がこのポイントにさしかかったときに地震の揺れが起きたことが、脱輪につながった原因ではないかとみて、詳しく調べています。
今回、
司令室にいた
運行管理をする
司令員が
緊急地震速報が
出たことを
受けて、すべての
車両を
緊急停止させる
ボタンを
押したということです。
都によりますと、この操作をして脱輪が起きた事例は過去にないことから、都は緊急停止が脱輪につながった可能性は低いのではないかとみています。