厚生労働省は、
新型コロナウイルスワクチンを2
回接種した
人について、
希望者には3
回目の
接種を
行う考えを
示しています。
1回目の接種が始まったのは、
▽医療従事者がことし2月から、
▽高齢者がことし4月からで、
その後、
▽基礎疾患のある人なども優先して接種を受けました。
3回目の接種ではこうした優先順位は設けません。
ただし、対象となるのは2回目の接種からおおむね8か月以上たった人です。
▽医療従事者は12月から、
▽高齢者は来年1月から接種が始まり、
▽その後、ほかの人たちが順次、接種を受けることになります。
厚生労働省は全国の自治体に対し、予約方法の検討や接種会場の手配のほか、2回目の接種から8か月になる人に接種券を発送するなど、準備を進めるよう求めています。
接種は市区町村 職域接種は検討中
3
回目の
接種を
行うのは
原則、
市区町村です。
現時点では
▽自治体の接種会場での集団接種か、
▽医療機関での個別接種が予定されています。
職域接種を実施するかは検討中だということです。
ファイザーは11月 モデルナは来年1月には自治体へ
3
回目の
接種で
使用するワクチンについて
厚生労働省は、
必要な
量を
確保できる見通しだとしています。
一方、現時点で3回目の接種が認められたワクチンはありません。
厚生労働省は、承認申請が出ているファイザーのワクチンを承認するか、11月10日に判断する方向で調整を進めています。
そのうえで、11月15日と22日の週には合わせておよそ410万回分を都道府県や医療機関に配送する計画です。
モデルナのワクチンについても承認申請があれば速やかに審査し、承認した場合、来年1月には自治体に配送して、2月から3回目の接種を始められるようにしたいとしています。
ほかのワクチンも接種できるの?
3
回目の
接種について、
厚生労働省は2
回目までと
同じワクチンを
接種することを
基本としています。
ただし、モデルナのワクチンは、医療機関での個別接種で使用されていないため、現時点では職域接種を受けた人が3回目の接種を希望する場合、自治体の接種会場で受ける必要があります。
こうした中、厚生労働省は、3回目の接種で、2回目までと異なるメーカーのワクチンを使用することを認めるか検討していて、11月中に判断する方針です。
厚生労働省によりますと、アメリカで行われた研究では、モデルナやファイザーなどのワクチンを組み合わせて3回の接種を行った結果、3回目の接種後の副反応は2回目までと同じ程度だったということです。
東京では18の区でモデルナ会場設置検討
これまで
多くの
人が
職域接種でモデルナのワクチンを
接種していることを
踏まえて、
東京23
区の
うち18の
区ではモデルナのワクチンに
特化した
集団接種会場を
設ける検討を
進めています。
このうち▽渋谷区 ▽目黒区 ▽品川区 それに▽世田谷区の4つの区は、会場を新設することを検討。
▽文京区はこれまでより会場を増やすことを検討しているということです。
23
区の
自治体からは「
これまでのように
国や
都が
大規模接種会場を
用意して
対応してほしい」といった
声や「ワクチンの
供給量をめぐる
混乱が
繰り返されないでほしい」といった
声が
上がっています。
会場準備 急ピッチで進む
東京 江東区は、3
回目のコロナウイルスのワクチン
接種を
これまでよりも
多くの
区民に
受けてもらえるよう、ファイザーのワクチンの
接種会場とは
別にモデルナのワクチンの
接種会場を
設置し、より
多くの
区民に
対応できる体制を
構築する
方針です。
区は、これまでの区民の接種履歴をもとに、3回目の接種に向けたシミュレーションを進めていて、モデルナのワクチンを職域接種会場などで接種したおよそ10万人の区民に新たに対応しなくてはならない可能性があることから長期的な会場の確保が課題となっているということです。
江東区の
根本将司ワクチン
接種管理担当課長は、「
緊急事態宣言も
解除され、
接種会場の
体育館を
スポーツ施設として
使いたいという
区民の
声もあり、
医師などの
人員についても、
江東区だけでは
限界が
ある。
国や
都の
会場で
接種された
人については3
回目も
同じ場所で
対応してもらう
など、
協力してほしい」と
話しています。
高齢者施設からは期待の声
高齢者施設からは、3
回目のワクチン
接種に
期待する
声が
出ています。
高齢者施設をめぐっては、ことしのいわゆる第5波で感染が急拡大した時期に全国各地でクラスターが発生し、ワクチンを2回、接種したあとで感染する「ブレークスルー感染」のケースも多かったとみられています。
東京・世田谷区にある特別養護老人ホームは、90人の高齢者が入居し100人以上の職員が交代で働いています。
この施設では
去年11
月、
全員、
無症状だったものの
入居者と
職員合わせて10
人以上が
陽性となったことが
確認されました。
ワクチン接種を積極的に呼びかけ、ことし4月から5月にかけて入居者と職員のほぼ全員が2回、接種しました。
あわせて感染対策も強化し、その後、感染者は出ていないということです。
入居者と家族との面会もこれまでオンラインや窓ガラス越しに限っていましたが、10月からは対策を取ったうえで、施設内でも再開しています。
施設では、重症化リスクの高い高齢者を守るとともに、通常に近い形の面会を継続していくためにも3回目のワクチンの接種に期待しているといいます。
特別養護老人ホーム「
博水の
郷」の
田中美佐施設長は、「
高齢者へのワクチンの
有効性を
感じている。
面会を
維持して
いくためにも
入居者の
家族から3
回目の
接種を
希望する
声が
上がっている。
来年の1
月には2
回目の
接種から8
か月がたつので、
自治体には3
回目の
接種を
迅速に
進めてもらいたい」と
話しています。
打ちたくても打てない人も…
新型コロナウイルスワクチンの3
回目接種の
準備が
進む中、「ワクチンを
打ちたくても
打てない」という
事情を
抱える人もいます。
東京・港区六本木でバーを営む池田昌広さん(49)は、ワクチンをまだ接種していません。
アトピー
性皮膚炎などのアレルギーが
あるほか、9
年前にインフルエンザのワクチン
接種を
受けたあと、
体調が
悪化し、
医師から「アナフィラキシー
ショックだ」と
言われた
経験があるからだということです。
その時の様子について、池田さんは「ワクチンを打って帰ろうと立ち上がったらまっすぐ歩けなかった。あれ、おかしいなと思ったら動悸(どうき)が激しくなってきた。相当怖い思いをした」と話します。
一緒にいた妻の和子さんは「呼吸があらくなって、瞳孔が開いていて普通ではなかった。医師から“軽いアナフィラキシーだ。インフルエンザワクチンとの関連は分からないが、ワクチンは勧められない”と言われた」と振り返りました。
このため、
新型コロナのワクチンについてかかりつけの
医師に
相談したところ、
問題はないと
言われたものの、「アナフィラキシーを1
度起こしているので、
打つかどうかは
自分で
決めてほしい」と
言われたということです。
池田さんはぜんそくも患っていることから、新型コロナに感染すれば重症化しかねないうえ、バーでの接客のためにもワクチンを打ちたいという思いはあるものの、接種に踏み出せないでいます。
池田さんは「ワクチンを3
回受けられる
人を
正直羨ましいと
思う。
健康体なら
受けられたのに、
ここから
先、いろいろな
規制もなくなり、
旅行も
接種証明があれば
できる中で、
それがそろわない
僕たちは
今後どうなって
いくのか
不安で
疎外感を
感じる。
こんな人もいるんだと
分かってもらい、
対策を
議論をしてほしい」と
話していました。
医師 第5波の経験教訓に優先的な3回目接種を
新型コロナウイルスの
第5
波では、
抗がん
剤治療の
影響などで
免疫不全の
状態になっていた
患者がワクチン
接種を
終えていたのに
重症化するケースがみられたとして、
治療にあたった
医師は、
第5
波の
経験を
教訓に、こうした
患者も
優先的に3
回目接種を
行う必要が
あると
指摘しています。
埼玉医科大学総合医療センターの岡秀昭教授によりますと、第5波の患者のほとんどがワクチンを接種していなかったり1回だけだったりしたということです。
そうしたなか、8
月中旬に
入院していた80
代の
患者は、7
月中にワクチンの
接種を2
回終えていましたが、
重症化し、
亡くなったということです。
この患者は、抗がん剤治療による影響などで、免疫不全の状態になっていたということです。
感染症科の岡教授は「2回接種を終えていたにもかかわらず、残念ながら重症化し亡くなってしまった。免疫不全の患者は、海外の研究などで2回接種では十分な効果が得られず、ワクチンの効果を損なう可能性を指摘されている」と話しています。
岡教授によりますと、
ほかにも、
別の
病気の
治療で「
免疫抑制剤」などを
使っている
場合も、2
回接種では
十分な
抗体が
得られない
おそれが
あるということです。
岡教授は「コロナワクチンに関して現在データがそろいつつあり、免疫不全の人には2回接種では十分な効果が得られず、3回接種で抗体が上がることが分かってきた。ワクチンが普及した状況で、次への備えとして、どういう人が重症化するのか考え、弱点になっているところを埋めていく。そうすることで重症患者を増やさず、医療体制を守っていけるのではないか」と指摘しています。
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