日本新聞: タリバンが女性向けラジオ局を強制捜査、業務停止に

タリバンが女性向じょせいむけラジオ局きょくを強制捜査きょうせいそうさ、業務停止ぎょうむていしに

Feb 7, 2025 07:02 32

Furigana

アフガニスタンを支配しはいするイスラム主義勢力しゅぎせいりょくタリバンは４日よっか、同国どうこくで唯一ゆいいつの女性向じょせいむけラジオ局きょくを強制捜査きょうせいそうさし、業務ぎょうむを一時停止いちじていしさせた。

首都しゅとカブールを本拠ほんきょとする「ラジオ・ベグム」は女性じょせいが運営うんえいし、女性じょせいの教育きょういくを目的もくてきとする専門局せんもんきょく。同局どうきょくによれば、タリバン暫定政権ざんていせいけんの情報文化省当局者じょうほうぶんかしょうとうきょくしゃがスタッフを拘束こうそくし、局内きょくないを捜索そうさくした。女性じょせいジャーナリストらを含ふくむスタッフのパソコンや外部記憶装置がいぶきおくそうち、文書ぶんしょファイル、電話でんわなどを押収おうしゅうし、非管理職ひかんりしょくの男性従業員だんせいじゅうぎょういん２人ふたりを拘束こうそくしたという。

情報文化省じょうほうぶんかしょうはその後ご、同局どうきょくが無許可むきょかで外国がいこくのテレビ局きょくに番組ばんぐみを提供ていきょうするなどして「放送政策ほうそうせいさく」に反はんし、放送免許ほうそうめんきょを不適切ふてきせつに使用しようしたと主張しゅちょうし、業務停止ぎょうむていしを確認かくにんした。

具体的ぐたいてきな外国局がいこくきょくの名前なまえは挙あげず、ラジオ・ベグムの今後こんごについては「追おって決定けっていする」と述のべた。

これに対たいして国際こくさいＮＧＯ「国境こっきょうなき記者団きしゃだん」（ＲＳＦ）は業務停止ぎょうむていしを非難ひなんし、即時解除そくじかいじょを求もとめた。

ラジオ・ベグムはアフガン各地かくちの女性向じょせいむけに１日にち６時間じかんの教育番組きょういくばんぐみや健康けんこう、心理関連しんりかんれんの番組ばんぐみを放送ほうそうし、「一切いっさいの政治活動せいじかつどうに関与かんよせず」女性じょせいを支援しえんする姿勢しせいを掲かかげていた。

同局どうきょくの姉妹しまいチャンネルでも、仏ふつパリのスタジオで収録しゅうろくされたオンライン授業じゅぎょうが配信はいしんされている。

アフガンでは現在げんざい、小学校しょうがっこう６年生以降としせいいこうの女子教育じょしきょういくが禁止きんしされている。タリバンは約やく３年前ねんまえに実権じっけんを握にぎってから女性じょせいの行動こうどうを厳きびしく制限せいげんし、同時どうじにメディア業界ぎょうかいへの締しめ付つけを強つよめてきた。