日本新聞: 東京都小池知事「全面的に応じた事業者には15万円の協力金」

東京とうきょう都と小池こいけ知事ちじ「全面ぜんめん的てきに応おうじた事業じぎょう者しゃには15万まん円えんの協力きょうりょく金きん」

Aug 27, 2020 19:08

Furigana

東京とうきょう都との小池こいけ知事ちじは27日にち、臨時りんじの記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、都とが酒さけを提供ていきょうする飲食いんしょく店てんなどに要請ようせいしている午後ごご10時じまでの営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅくについて、23区内くないでは来月らいげつ15日にちまで要請ようせいを継続けいぞくし、全面ぜんめん的てきに応おうじた事業じぎょう者しゃには、15万まん円えんの協力きょうりょく金きんを支給しきゅうすることを明あきらかにしました。この中なかで小池こいけ知事ちじは、営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅく要請ようせいについて「8月つき3日にち以降いこう、協力きょうりょくをいただいてきたが、いまだ予断よだんを許ゆるさない状況じょうきょうだ。現在げんざいは、新規しんき陽性ようせい者しゃ数すうが低下ていか傾向けいこうにあるとはいえ、依然いぜん、高こう止どまりとなっていて、警戒けいかいが必要ひつようだ。お盆おぼん休やすみ明あけ以降いこうの人ひとの流ながれのデータを見極みきわめる必要ひつようがある。専門せんもん家かからは『現在げんざいの対策たいさくや取り組とりくみを維持いじする必要ひつようがある』とのコメントも頂戴ちょうだいしている」と述のべました。

そのうえで、23区内くないの酒さけを提供ていきょうする飲食いんしょく店てんやカラオケ店てんに対にたいし、引き続ひきつづき、来月らいげつ15日にちまで午後ごご10時じまでの営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅくを要請ようせいし、全面ぜんめん的てきに応おうじた事業じぎょう者しゃには15万まん円えんの協力きょうりょく金きんを支給しきゅうすることを明あきらかにしました。

一方いっぽう、人口じんこうに比くらべて感染かんせんを抑おさえられているとして、23区く以外いがいの多摩たま・島とうしょ地域ちいきは、予定よてい通どおり今月こんげつ31日にちで要請ようせいを解除かいじょすると説明せつめいしました。

また小池こいけ知事ちじは「きのうの重症じゅうしょう患者かんじゃ数すうは、50代だいと60代だいが合あわせて13人にん、70代だい以上いじょうが16人にんで、高齢こうれい層そうが占しめる割合わりあいが非常ひじょうに大おおきい。重症じゅうしょう患者かんじゃ数すうの増加ぞうかを抑制よくせいするためには、重症じゅうしょう化かリスクの高たかい高齢こうれい層そうへの感染かんせん拡大かくだいを防止ぼうしすることが重要じゅうようになる」と指摘してきしました。

そして「都とは高齢こうれい者しゃ施設しせつの職員しょくいんや入所にゅうしょ者しゃを対象たいしょうとした検査けんさについて独自どくじの仕組しくみの構築こうちくを検討けんとうしている。実施じっし方法ほうほうは保健所ほけんじょや医療いりょう機関きかんに過度かどの負担ふたんがかからないよう配慮はいりょする」と述のべ、具体ぐたい的てきな手法しゅほうについて検討けんとうを進すすめて、9月つきの都議とぎ会かいに提出ていしゅつする補正ほせい予算よさん案あんに盛り込もりこむ考かんがえを示しめしました。

そのうえで「高齢こうれい者しゃや家庭かてい内ないに感染かんせんを広ひろげないという強つよい意識いしきを改あらためて持もっていただきたい。『防ふせごう重症じゅうしょう化か守まもろう高齢こうれい者しゃ』の対策たいさくを進すすめていく」と呼よびかけました。

このほか、小池こいけ知事ちじは育児いくじなどの事情じじょうによって、やむをえず自宅じたくで療養りょうようする場合ばあいに備そなえて、スマートフォンのアプリに健康けんこう状態じょうたいを入力にゅうりょくすると、保健所ほけんじょで即時そくじに確認かくにんできるシステムを導入どうにゅうする考かんがえを示しめしました。

業務ぎょうむが過大かだいになっている保健所ほけんじょの負担ふたん軽減けいげんにつなげるのがねらいで、まずは都との多摩たま立川たつかわ保健所ほけんじょで導入どうにゅうしたうえで、ほかの保健所ほけんじょにも拡大かくだいしていくということです。

また、感染かんせん防止ぼうしに取り組とりくむ中小ちゅうしょう企業きぎょうを支援しえんするため、対策たいさくに必要ひつような機器ききの購入こうにゅう費用ひようを都とが助成じょせいする制度せいどの申請しんせいは期限きげんを2か月かげつ延長えんちょうして10月つき30日にちまで受け付うけつけることや、商店しょうてん街がいの感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしの取り組とりくみの経費けいひを支援しえんする仕組しくみを始はじめ、9月つき1日にちから申請しんせいを受け付うけつけることを明あきらかにしました。

西村にしむら経済けいざい再生さいせい相しょう「東京とうきょう都とと歩調ほちょうをあわせ対応たいおう」

西村にしむら経済けいざい再生さいせい担当たんとう大臣だいじんは記者きしゃ会見かいけんで、「国くにとしても、さまざまな取り組とりくみを行おこない、今後こんご、感染かんせん状況じょうきょうに応おうじて分科ぶんか会かいに諮はかって検討けんとうすることになる。東京とうきょう都ととは連携れんけいし歩調ほちょうをあわせて対応たいおうしていきたい」と述のべました。

一方いっぽう、23区く以外いがいの多摩たま・島とうしょ地域ちいきでは、8月つき31日にちに営業えいぎょう時間じかんの短縮たんしゅく要請ようせいが解除かいじょされることについて、西村にしむら大臣だいじんは「マスクを外はずせば必かならず感染かんせんは広ひろがるので、感染かんせん防止ぼうし策さくは引き続ひきつづき徹底てっていしていただきたい。客きゃくと客きゃくとの距離きょりをとらなければ、また感染かんせんが拡大かくだいする可能かのう性せいがある。換気かんきを良よくして、密みつを避さけることは引き続ひきつづきお願おねがいしたい。そうすれば、事業じぎょう活動かつどうを継続けいぞくでき、経済けいざいとの両立りょうりつができる」と強調きょうちょうしました。