菅かん官房かんぼう長官ちょうかん “消費しょうひ税率ぜいりつの引き上ひきあげ 今後こんご10年ねん程度ていどは必要ひつようない”

これについて菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは、閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「政権せいけん発足ほっそく以来いらい『経済けいざい再生さいせいなくして財政ざいせい健全けんぜん化かなし』という考え方かんがえかたで、アベノミクスを推進すいしんし、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、かつて『今後こんご10年ねんくらい消費しょうひ税率ぜいりつを上あげる必要ひつようはない』と発言はつげんしていて、私わたしも同おなじ考え方かんがえかただ」と述のべました。

そのうえで「きのうの発言はつげんはあくまでも、その先さきのことを念頭ねんとうにおいた話はなしだ。今後こんごも当面とうめんは新型しんがたコロナウイルス対策たいさく、さらには経済けいざいの再生さいせいに全力ぜんりょくで取り組とりくんでいきたい」と述のべました。

一方いっぽう、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは、記者きしゃ団だんが「官邸かんてい主導しゅどうが強つよまる中なか、官房かんぼう長官ちょうかんのポストが総理そうり大臣だいじんの座ざに近ちかづくことになると考かんがえるか」と質問しつもんしたのに対にたいし「お答おこたえしにくい質問しつもんだが、官房かんぼう長官ちょうかんには日々ひびの会見かいけん、複数ふくすうの省庁しょうちょうにまたがる政策せいさくの調整ちょうせい、国会こっかいや党とうとの調整ちょうせいという幅広はばひろい仕事しごとがあり、ある意味いみでは、非常ひじょうによい経験けいけんになると思おもう」と述のべました。

麻生あそう副ふく総理そうり兼けん財務ざいむ相しょう「消費しょうひ税ぜい増税ぞうぜいは一ひとつのやり方やりかた」

麻生あそう副ふく総理そうり兼けん財務ざいむ大臣だいじんは、11日にちの閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「新型しんがたコロナウイルスへの対応たいおうとして、230兆ちょう円えん規模きぼの補正ほせい予算よさんをやって、財政ざいせいが極きわめて厳きびしい状況じょうきょうになったのは事実じじつで、官房かんぼう長官ちょうかんもよく分わかっていると思おもう」と述のべました。

そのうえで、麻生あそう氏しは「中ちゅう長期ちょうき的てきに見みたら、この国くには人口じんこう減少げんしょうが最大さいだいの国難こくなんだ。社会しゃかい保障ほしょう費ひの拡大かくだいが確実かくじつに見込みこまれていくので、歳出さいしゅつ、歳入さいにゅう両面りょうめんの改革かいかくを引き続ひきつづきやっていかないといけないのは確たしかで、消費しょうひ税ぜい増税ぞうぜいが一ひとつのやり方やりかたであるのは間違まちがいない」と述のべました。

自民じみん 森山もりやま国対こくたい委員いいん長ちょう「責任せきにんある政治せいじ目指めざしている証左しょうさ」

自民党じみんとうの森山もりやま国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうは、記者きしゃ団だんに対にたいし「新型しんがたコロナウイルス対策たいさくでかなりの国債こくさいを発行はっこうしている。財政ざいせいの正常せいじょう化かをどのように図はかっていくかや、社会しゃかい保障ほしょうの今後こんごを考かんがえると、将来しょうらい、消費しょうひ税ぜいについて議論ぎろんしなければならないというのは、責任せきにんある政治せいじを目指めざしている証左しょうさだ」と述のべました。

立たつ民みん 安住あんじゅう国対こくたい委員いいん長ちょう「次つぎの衆院しゅういん選せんの争点そうてんに」

立憲りっけん民主みんしゅ党とうの安住あんじゅう国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうは、記者きしゃ団だんに対にたいし「社会しゃかい保障ほしょうをどのように支ささえていくのかという思おもいで言いったのかもしれないが『コロナ禍か』のなかで、いまは現実げんじつ的てきではない」と述のべました。

そのうえで、安住あずみ氏しは「社会しゃかい保障ほしょうをどう支ささえていくのかについては、所得しょとく税ぜいの見直みなおしなどを通をつうじて、所得しょとくが多おおい人ひとや資産しさんを持もっている法人ほうじんなどに、もう少もうすこし税ぜい負担ふたんをお願おねがいしようというのが、私わたしたちのスタンスで大おおきな争点そうてんになる。また『消費しょうひ税ぜい解散かいさん』になるかもしれない」と述のべました。

公明こうめい 斉藤さいとう幹事かんじ長ちょう「現時点げんじてんでは議論ぎろんの段階だんかいではない」

公明党こうめいとうの斉藤さいとう幹事かんじ長ちょうは、記者きしゃ会見かいけんで「消費しょうひ税ぜいは全ぜん世代せだい型がた社会しゃかい保障ほしょうの基盤きばんとなる財源ざいげんであり、コロナ禍かのなか、国民こくみんの生活せいかつを支ささえる役割やくわりを果はたしていると評価ひょうかしている。一方いっぽうで、10％の税率ぜいりつになって、まだ日ひがたっておらず、将来しょうらいの税率ぜいりつの在り方ありかたは今後こんご、議論ぎろんされるべきだ。引き上ひきあげについては、現時点げんじてんでは時期じきを決きめてうんぬんという段階だんかいではない」と述のべました。