本田ほんだ美奈子みなこさんの命日めいにち ファンが献花けんか

出身しゅっしん地ちの埼玉さいたま県けん朝霞あさか市しには、ことし９月くがつに本田ほんださんのステージ衣装いしょうや写真しゃしんなど思い出おもいでの品しなを集あつめたミュージアムがオープンし、６ろく日にちは命日めいにちに合あわせて献花けんか台だいが設もうけられました。

ミュージアムには往年おうねんのファンが次々つぎつぎと訪おとずれ、献花けんか台だいに花はなを手向たむけたあと静しずかに手てを合あわせて本田ほんださんをしのんでいました。

デビュー当時とうじからのファンで新潟にいがたから訪おとずれたという50代だいの男性だんせいは「本田ほんださんの明あかるくて前向まえむきなところが好すきで、今いまも困こまったことがあったら本田ほんださんのことを思おもい、頑張がんばろうという気持きもちになります。今いまでも近ちかくにいるように思おもっています」と話はなしていました。

墓参はかまいりのあとミュージアムを訪おとずれた40代だいの女性じょせいは「すべてにおいて憧あこがれの存在そんざいです。彼女かのじょが残のこしたものに触ふれて、また、あしたから頑張がんばろうと思おもいました」と話はなしていました。

本田ほんださんの元もと所属しょぞく先さきの事務所じむしょの社長しゃちょうで、芸能げいのう界かいの育そだての親おやとも言いわれる高杉たかすぎ敬二けいじさんは「生前せいぜん、彼女かのじょが追い求おいもとめた『生いきる喜よろこび』を１いち人にんでも多おおくの人ひとに伝つたえていきたい」と話はなしていました。

入場にゅうじょう料りょうの一部いちぶは患者かんじゃの支援しえんに

白血病はっけつびょうで闘病とうびょう生活せいかつを送おくり、同おなじ病やまいの患者かんじゃを励はげましたいと話はなしていた本田ほんださんの遺志いしを継ついで、ミュージアムの入場にゅうじょう料りょうの一部いちぶは白血病はっけつびょうなどに苦くるしむ患者かんじゃの支援しえんに充あてられています。

本田ほんださんは、平成へいせい17年ねんの１月いちがつに急性きゅうせい骨髄こつづい性せい白血病はっけつびょうを発症はっしょうして入院にゅういんし、10か月かげつ間かんの闘病とうびょう生活せいかつの末すえ、38歳さいの若わかさで亡なくなりました。

病床びょうしょうで、本田ほんださんは「心こころから感謝かんしゃしながら人生じんせいを歩あゆんで行いきたい」と、家族かぞくやファンなどへの感謝かんしゃの気持きもちを込こめた詩しをつづっていました。

また、周囲しゅういの親したしい人ひとたちには、「元気げんきになって再ふたたびステージに立たち、同おなじ病気びょうきで苦くるしむ人ひとたちを励はげましたい」とも話はなしていたということで、本田ほんださんの死後しご、その遺志いしを継ついで白血病はっけつびょうなどの患者かんじゃや家族かぞくを支援しえんするＮＰＯえぬぴ-お-法人ほうじんが設立せつりつされました。

ミュージアムの入場にゅうじょう料りょう収入しゅうにゅうの一部いちぶは、抗こうがん剤ざい治療ちりょうによる抜け毛ぬけげに悩なやむ人ひとにバンダナを送おくるなどの支援しえん事業じぎょうに充あてられています。

本田ほんださんの元もと所属しょぞく先さきの事務所じむしょの高杉たかすぎ敬二けいじ社長しゃちょうは「白血病はっけつびょうと闘たたかった本田ほんださんの強つよい思おもいをこれからも引き継ひきついでいきたい」と話はなしています。

骨髄こつづいバンク 10・20代だいの提供ていきょう者しゃが全体ぜんたいの15％余よ

骨髄こつづいバンクとは、白血病はっけつびょうなどの治療ちりょうのため白血球はっけっきゅうの型かたの合あう人ひとからボランティアで移植いしょくする骨髄こつづいなどを提供ていきょうしてもらう仕組しくみです。

平成へいせい４よん年ねんから提供ていきょう者しゃの登録とうろくが始はじまり、日本にっぽん骨髄こつづいバンクによりますと、ことし９月くがつ末まつ現在げんざい、提供ていきょう者しゃとして登録とうろくしている人ひとは49万まん20人にんと、年々ねんねん、増加ぞうか傾向けいこうにあるということです。

一方いっぽうで、骨髄こつづいバンクを通をとおして提供ていきょうを待まっている患者かんじゃは、現在げんざい、およそ4000人にんいるということです。

白血球はっけっきゅうの型かたが合あう人ひとが見みつかる確率かくりつは兄弟きょうだい姉妹しまいの間までも４よん分ぶんの１いち、血ちのつながっていない他人たにんでは数すう百ひゃくから数すう万まん分ぶんの１いちと極きわめて低ひくいことから、実際じっさいに移植いしょくできるケースを増ふやすには提供ていきょう者しゃの登録とうろくをさらに多おおく募つのることが必要ひつようです。

また、日本にっぽん骨髄こつづいバンクによりますと、10代だいや20代だいの提供ていきょう者しゃが全体ぜんたいの15％余あまりと少すくなく、今後こんご、若わかい世代せだいの提供ていきょう者しゃを増ふやすことも課題かだいだということです。

日本にっぽん骨髄こつづいバンクの小島こじま勝まさるさんは「若わかい人ひとたちに骨髄こつづいバンクのことをもっと知しってもらい、提供ていきょう者しゃとして登録とうろくしてほしいと思おもっています。本田ほんだ美奈子みなこさんの活躍かつやくを語り継かたりついでもらうことで骨髄こつづいバンクのことを知しってもらうきっかけになればうれしいです」と話はなしています。