
「ただ…」と宮岡企画官はことばをつなぎました。「地震活動は一様に起きているわけではなく、多い時期と少ない時期があります。この期間は集中して、ある程度の規模の地震が起きたのだろうと思っていて、特に異常だとは考えていません」と説明しました。
それぞれの地域の活動も関係があるとは考えにくい、ということです。その一方、気象庁も専門家も、地域ごとに注意すべき点があるとしています。
4月2日に、茨城県で震度4の揺れが観測。先月31日にも東京湾を震源とする地震があり、千葉県で震度4、都内や神奈川県、埼玉県で3の揺れが観測されました。 東京湾周辺の地震について、気象庁は、去年10月の震度5強の揺れを観測した震源に近いとしています。もともと地震活動が活発な地域だということですが、11年前の巨大地震以降、より活発になっているということです。
その背景について遠田教授は「巨大地震に向かう過程で内陸もぎゅうぎゅう押され続けることで、内陸にもひずみがたまり、地震が起こりやすくなるのではないか」と指摘しています。震源が陸の真下にあたり、かつ、浅くなることもあって、マグニチュードがそれほど大きくなくても揺れが激しくなり、被害が出るおそれもあるということです。
このところ続いている地震は、プレート内部で起きている、“スラブ内地震”と呼ばれるメカニズムです。遠田教授はスラブ内地震に加え、巨大地震の震源域のさらに東側で起きる“アウターライズ地震”にも注意すべきだと指摘しています。 遠田教授は「内陸に近い沿岸部での地震は震度が大きくなりやすく揺れに注意が必要だ。一方で沖合のアウターライズでは陸側がそれほど揺れなくても高い津波が押し寄せる可能性があり、注意が必要だ」と話しています。
2020年12月ごろから地震活動が活発になっていて、 ことしに入ってから震度1以上を観測した地震は ▽1月が6回 ▽2月は6回なのに対し ▽3月は22回と急増。 ▽4月に入っても活発で、相次いで震度4の揺れを観測しています。 地震の起きている範囲は能登半島の北側、珠洲市周辺に集中しています。
専門家が注目しているのは同時に観測されている地面の隆起です。珠洲市の観測点ではこれまでに地面が3センチ余り隆起したということです。
<室内の場合> つり下がっている照明からは離れてください。エレベーターに乗っていた場合、最寄りの階で止めて降りてください。 <屋外の場合> 過去にはブロック塀の倒壊に巻き込まれた方もいます。外にいる場合は、ブロック塀やビルから離れることが重要です。
実際に停電してしまったときはスマートフォン用のバッテリーがあると役に立ちます。 スマートフォンの消費電力を抑えるためには ▽「低電力モード」「バッテリーセーバー」などに ▽画面の明るさを落としたり、「ダークモード」などにすると長持ちします。
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