日本新聞: 米中国軍幹部に制裁ロシアから最新兵器購入を理由に

米べい中国ちゅうごく軍ぐん幹部かんぶに制裁せいさいロシアから最新さいしん兵器へいき購入こうにゅうを理由りゆうに

Sep 22, 2018 04:09

Furigana

アメリカ政府せいふは、ロシアから最新さいしんの地ち対空たいくうミサイルシステムなどの兵器へいきを購入こうにゅうしたとして、中国ちゅうごく軍ぐんの幹部かんぶに対にたいして制裁せいさいを科かすと発表はっぴょうしました。これに対にたいし、中国ちゅうごく外務省がいむしょうは「アメリカの無礼ぶれいなやり方やりかたに強つよい憤慨ふんがいを表明ひょうめいする」と強つよく反発はんぱつしています。アメリカ国務省こくむしょうは20日にち、ロシアに対にたいする制裁せいさいを強化きょうかする法律ほうりつに基もとづいて、中国ちゅうごく軍ぐんで兵器へいきの調達ちょうたつを担当たんとうする「装備そうび発展はってん部ぶ」と、李り尚しょう福部ふくべ長ちょうに対にたいして、アメリカの金融きんゆう機関きかんとの取引とりひきの禁止きんしや、国内こくないの資産しさんを凍結とうけつするなどの制裁せいさいを科かすと発表はっぴょうしました。

李り部長ぶちょうらはロシアの最新さいしんの地ち対空たいくうミサイルシステムＳえす400や戦闘せんとう機きスホイ35の購入こうにゅうに関かかわったということです。

また、国務省こくむしょうはロシアの国防こくぼうや情報じょうほう機関きかんに関にかんする33の個人こじんと団体だんたいを新あらたに制裁せいさい対象たいしょうに加くわえ、Ｓえす400の導入どうにゅうを検討けんとうしているインドやトルコを念頭ねんとうに、ロシアからの兵器へいきの購入こうにゅうなどを避さけるよう警告けいこくしました。

今回こんかいの制裁せいさいについて、国務省こくむしょうの高官こうかんは「ロシアに対にたいする制裁せいさいを強つよめるためであり、ほかの国くにの軍隊ぐんたいの能力のうりょくを損そこなう意図いとはない」と説明せつめいしていますが、中国ちゅうごくの軍ぐんの幹部かんぶを制裁せいさい対象たいしょうにすることは異例いれいです。

中国ちゅうごく外務省がいむしょうの耿爽報道ほうどう官かんは21日にちの記者きしゃ会見かいけんで、「中国ちゅうごくはアメリカの無礼ぶれいなやり方やりかたに強つよい憤慨ふんがいを表明ひょうめいする」と強つよく反発はんぱつしており、アメリカと中国ちゅうごくが貿易ぼうえきで対立たいりつを深ふかめる中なか、米べい中ちゅうの新あらたなトゲになるという見方みかたも出でています。

中国ちゅうごくは強つよく反発はんぱつ

中国ちゅうごく外務省がいむしょうの耿爽報道ほうどう官かんは２に１いち日にちの記者きしゃ会見かいけんで、「中国ちゅうごくはアメリカの無礼ぶれいなやり方やりかたに強つよい憤慨ふんがいを表明ひょうめいする」と強つよく反発はんぱつしました。そして、「アメリカのやり方やりかたは、国際こくさい関係かんけいの基本きほん的てきなルールに違反いはんしており、米べい中ちゅう関係かんけいと軍ぐんどうしの関係かんけいを大おおきく損そこねた」としたうえで、「直ただちに誤あやまりを正ただし、制裁せいさいを撤回てっかいするよう強つよく求もとめる。さもなければ、悪影響あくえいきょうの責任せきにんはアメリカが負おうことになる」と述のべて、制裁せいさいの撤回てっかいを求もとめました。

さらに耿報道ほうどう官かんは、中国ちゅうごくとロシアの軍事ぐんじ面めんでの協力きょうりょくについて、「中ちゅうロの協力きょうりょくは、両国りょうこくの正当せいとうな利益りえきと地域ちいきの平和へいわと安定あんていを守まもるのが目的もくてきであり、国際こくさい法ほうに反はんしておらず、ほかの第三国だいさんごくに対にたいするものでもない」としたうえで、「中国ちゅうごくは今後こんごもロシアとともに、両国りょうこくの指導しどう者しゃの共通きょうつう認識にんしきを実行じっこうに移うつし、戦略せんりゃく的てきな協力きょうりょくをさらに高たかいレベルへと発展はってんさせていく」と述のべて、ロシアとの軍事ぐんじ協力きょうりょくを今後こんごも進すすめていく考かんがえを示しめしました。