アメリカやオランダの
政府が、ロシアの
情報機関が
国際機関などに対してハッキングを
仕掛けたと
相次いで
発表したこと
に対して、ロシア
外務省は「
仕組まれたプロパガンダだ」と
強く
反論しました。オランダ
政府は
4日、ロシアの
情報機関に
所属する
男4人がことし
4月、オランダのハーグに
あるOPCW=
化学兵器禁止機関にハッキングを
仕掛けたとして、
4人を
国外退去処分にしたことを
明らかにしました。
これに続いてアメリカ司法省も4日、ロシアの情報機関に所属する7人が、WADA=世界アンチドーピング機構のコンピューターシステムから情報を盗み出したなどとして起訴したと発表しました。
これに対してロシア外務省は4日夜、公式サイトにコメントを掲載し「オランダ政府が4人の国外追放に関する情報を6か月近くもたってから公表したのはおかしい」と反論しました。
そして「ここ数年、西側の国々では『ロシアのサイバースパイは何でもできる』という病的な思い込みが広がり、モバイル機器を持ったロシア人は誰もがスパイ扱いされている」と欧米を非難しました。
またオランダ政府に情報をもたらしたイギリスを「道理なくロシアを攻撃する勢力のリーダー」と批判し、イギリスが中心となって国際機関に対するサイバー攻撃をロシアのせいにしているとして、一連の発表を「仕組まれた反ロシアのプロパガンダだ」と主張しています。