日本新聞: コンビニ大手各社が配達サービス強化収益のてこ入れ図る

コンビニ大手おおて各社かくしゃが配達はいたつサービス強化きょうか収益しゅうえきのてこ入てこいれ図はかる

Sep 20, 2020 16:09

Furigana

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで外出がいしゅつを控ひかえる傾向けいこうが強つよまる中なか、コンビニ大手おおては、スマホのアプリで注文ちゅうもんを受うけた商品しょうひんを自宅じたくなどに配達はいたつするサービスを強化きょうかしています。

このうちローソンは宅配たくはい代行だいこうサービスの「ウーバーイーツ」を運営うんえいする会社かいしゃと提携ていけいし、店頭てんとうで販売はんばいしているおよそ300種類しゅるいの食料しょくりょう品ひんや日にち用品ようひんを、客きゃくの自宅じたくや勤務きんむ先さきに配達はいたつしています。

このサービスはことし3月つきには都内とないの14店舗てんぽで行おこなっていましたが新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで需要じゅようが伸のび、今月こんげつ15日にちまでに22都道とどう府県ふけんの1100店てん余あまりまで拡大かくだいしています。

ローソン広報こうほう部ぶの杉木すぎき創はじめ也さんは、「『巣すごもり』需要じゅようの高たかまりで日にち用品ようひんだけでなく、酒さけやおつまみも売うれていて、対象たいしょう店舗てんぽをさらに拡大かくだいしたい」と話はなしていました。

コンビニ大手おおてではファミリーマートも、ウーバーイーツによる配達はいたつを実験じっけん的てきに行いっているほか、セブン‐イレブン・ジャパンは、ネットで注文ちゅうもんを受うけた商品しょうひんを契約けいやくした物流ぶつりゅう会社かいしゃが配達はいたつするサービスをことし7月つきから都内とないの一部いちぶの店舗てんぽで始はじめていて、来年らいねん度ど以降いこう、全国ぜんこくで1000店てん規模きぼに拡大かくだいする計画けいかくです。

コンビニ業界ぎょうかいは感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうで7月つきまで5か月かげつ連続れんぞくで売り上うりあげが去年きょねんの同おなじ月つきを下回したまわる厳きびしい状況じょうきょうが続つづいていて、配達はいたつサービスの強化きょうかで、収益しゅうえきのてこ入てこいれを図はかりたい考かんがえです。

「客きゃく単価たんか」は去年きょねん上回うわまわる水準すいじゅん宅配たくはい強化きょうかで需要じゅよう取り込とりこみへ

「日本にっぽんフランチャイズチェーン協会きょうかい」のまとめによりますと、コンビニ業界ぎょうかいは、ことし3月つき以降いこう、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいで来店らいてん客数きゃくすうが減少げんしょうしたことから苦くるしい状況じょうきょうが続つづいています。

既存きそん店てんと新規しんきの出店しゅってんを合あわせた全店ぜんてんベースの売り上うりあげは、ことし3月つきに去年きょねんの同おなじ月つきと比くらべてマイナス5.5％と半年はんとしぶりにマイナスとなり、翌月よくげつ・4月つきにはマイナス10.7％まで落ち込おちこみました。

7月つきもマイナス8％と、5か月かげつ連続れんぞくで売り上うりあげが去年きょねんの同おなじ月つきを下回したまわる状況じょうきょうとなっています。

ただ、自宅じたくでの食事しょくじが増ふえたことからカット野菜やさいや冷凍れいとう食品しょくひんの需要じゅようが増ふえているほか、マスクなど衛生えいせい用品ようひんも好調こうちょうなことから、買い物かいもの客きゃく1人にん当あたりの売り上うりあげ、いわゆる「客きゃく単価たんか」は去年きょねんを上回うわまわる水準すいじゅんが続つづいています。