べいFRB 利下りさげを見送みおく政策せいさく金利きんり決定けってい 5会合かいごう連続れんぞく





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N1 Jul 31, 2025 07:07 288
Furigana 번역
일본 신문
アメリカのFRB=連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじかい金融きんゆう政策せいさくめる会合かいごうひらき、30さんじゅうにち利下りさげを見送みおくり、政策せいさく金利きんりくことを決定けっていしたと発表はっぴょうしました。ただ2ふたり理事りじ利下りさげを支持しじして反対はんたいする異例いれい状況じょうきょうにもなっていて、関税かんぜい措置そちによる影響えいきょうひろがっているとの懸念けねんなか今後こんご利下りさげをめぐる判断はんだん焦点しょうてんとなります。

FRBは30日さんじゅうにちまでの2日間ふつかかん金融きんゆう政策せいさくめる会合かいごうひらきました。

発表はっぴょうした声明せいめいでは、最近さいきん経済けいざい指標しひょうはことし前半ぜんはん経済けいざい活動かつどう成長せいちょうゆるやかになっていることをしめしている一方いっぽう失業しつぎょうりつひく水準すいじゅん維持いじし、インフレりつはいくぶんたかいままだ指摘してきしています。

そして今回こんかい会合かいごうでは利下りさげを見送みおくり、5会合ごかいごう連続れんぞく政策せいさく金利きんりくことを決定けっていしました。

政策せいさく金利きんり4.25%よんてんにごパーセントから4.5%よんてんごパーセントはばのままとなります。

FRBの金融きんゆう政策せいさくをめぐっては、トランプ大統領だいとうりょう24日にじゅうよっかにFRB本部ほんぶ異例いれい訪問ほうもんおこない、パウエル議長ぎちょうまえで「かれには金利きんりげてほしい」とべて、あらためて利下りさげを要求ようきゅうしていました。

今回こんかい決定けっていでは11人じゅういちにんのメンバーのうち2人ふたり理事りじ反対はんたいしていて、この2人ふたりはインフレりついていることなど理由りゆうはやければ今回こんかい会合かいごうでの利下りさげを支持しじする意向いこうしめしていました。

FRBの金融きんゆう政策せいさく決定けってい2人ふたり理事りじ反対はんたいするのは異例いれいで、アメリカメディア32さんじゅうにねんぶりだとつたえています。

今後こんご金融きんゆう政策せいさくについて、パウエル議長ぎちょう会合かいごう終了しゅうりょう記者きしゃ会見かいけんで「9くがつ会合かいごうかんする決定けってい一切いっさいおこなっていない」とべ、雇用こよう物価ぶっかデータ見極みきわめて決定けっていするかんがえを強調きょうちょうしました。

関税かんぜい措置そち影響えいきょうくわえて政治せいじからの圧力あつりょくつよまるなか利下りさげをめぐる判断はんだん焦点しょうてんとなります。
詳細しょうさい】パウエル議長ぎちょう 会見かいけんでの発言はつげん

一部いちぶ商品しょうひん価格かかく 関税かんぜいげによって上昇じょうしょう
FRBのパウエル議長ぎちょう会合かいごう記者きしゃ会見かいけんで、「インフレりつ2022年にせんにじゅうにねんなかばのこう水準すいじゅんから大幅おおはばがっているが2%にパーセント長期ちょうきてき目標もくひょうくらべると依然いぜんとしてややたか水準すいじゅんあるサービスについてはインフレりつつづがっているが、一部いちぶ商品しょうひん価格かかく関税かんぜいげによって上昇じょうしょうしている」とべました。
関税かんぜい インフレへの影響えいきょう持続じぞくてき可能かのうせいも」
また、「関税かんぜい措置そちによるインフレへの影響えいきょう短期たんきてきなものにとどまるというのが無理むりのない基本きほんてきシナリオだ。しかし、インフレへの影響えいきょうはより持続じぞくてきなものになる可能かのうせいもあり、そのリスクを評価ひょうかして管理かんりする必要ひつようがある」とべました。
物価ぶっか上昇じょうしょう持続じぞくてき問題もんだいになることふせがなければならない」
長期ちょうきてきなインフレ期待きたい安定あんていさせ、一時いちじてき物価ぶっか上昇じょうしょう持続じぞくてき問題もんだいになることをふせがなければならない」とべました。

そのうえで、「当面とうめんは、政策せいさくスタンスを調整ちょうせいするまえに、経済けいざい見通みとおしやリスクのへんかふか理解りかいすることができる状況じょうきょうだ」とべ、今回こんかい決定けってい適切てきせつだというかんがえをしめしました。
9月くがつ会合かいごうかんする決定けってい 一切いっさい おこなっていない」
9月くがつひらかれる次回じかい会合かいごう利下りさげを判断はんだんするタイミングとして適切てきせつわれたのにたいしては、「9月くがつ会合かいごうまでには雇用こようとインフレりつかんする2回分にかいぶんのデータをることができる。9月くがつ会合かいごうかんする決定けってい一切いっさいおこなっていない。事前じぜんめることもない。雇用こようとインフレりつくわえ、そのほか情報じょうほう考慮こうりょしながらめる」とべました。
政府せいふ中央ちゅうおう銀行ぎんこう距離きょりなければ誘惑ゆうわくしょうじる」
利下りさげをもとめるトランプ大統領だいとうりょう発言はつげんがFRBの独立どくりつせい影響えいきょうあたえるかわれたのにたいしては、「独立どくりつした中央ちゅうおう銀行ぎんこう公共こうきょう利益りえきのために制度せいど化されたもので、有益ゆうえきであるかぎり継続けいぞくされ、尊重そんちょうされるべきだ」とべました。

そのうえで、「先進せんしんこく政府せいふ中央ちゅうおう銀行ぎんこう決定けっていとの距離きょりいてきた。もし、そのような距離きょりがなかったら、たとえば、金利きんり操作そうさして選挙せんきょ影響えいきょうあたえるといったおおきな誘惑ゆうわくしょうじるだろう。それわたしたちがのぞんでいないことだ」とべ、政府せいふからの独立どくりつせい重要じゅうようだと強調きょうちょうしました。
トランプ大統領だいとうりょう金利きんりげるべき」
アメリカのトランプ大統領だいとうりょうはFRB=連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじかい金融きんゆう政策せいさく発表はっぴょうする直前ちょくぜん記者きしゃだんたいし「インフレはこっていない。金利きんりげるべきだ」とべるとともに「きょう会合かいごうおこなっているが、かれはひどい仕事しごとをする。かれいつもおそすぎる。きょうではなく、9月くがつ利下りさげをするといている」とべ、FRBのパウエル議長ぎちょう批判ひはんし、あらためて早期そうき利下りさげをもとめました。

そのうえで、「こう金利きんり住宅じゅうたく市場しじょう影響えいきょうあたえる。人々ひとびとがローンをんだり、えたりすることができないからだ」とべ、FRBがたか金利きんり維持いじしていることで住宅じゅうたく市場しじょう影響えいきょうると懸念けねんしめしました。
ダウ 一時いちじ370ドルさんびゃくななじゅうドルちょう値下ねさがり ナスダック・S&P500ごひゃく一時いちじ下落げらく
30日さんじゅうにちのニューヨーク株式かぶしき市場しじょうでは、FRB=連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじかいのパウエル議長ぎちょう記者きしゃ会見かいけんで、ことし9月くがつ利下りさげについて「なにまっていない」と発言はつげんしたことをけて、投資とうしのあいだで早期そうき利下りさげへの期待きたいがはがれて注文ちゅうもん優勢ゆうせいとなりました。

会見かいけんまえ、ダウ平均へいきん株価かぶか前日ぜんじつくらべてプラスけん推移すいいしていましたが、一時いちじ370ドルさんびゃくななじゅうドルえる値下ねさがりとなりました。

また、ナスダックとS&P500ごひゃく株価かぶか指数しすう一時いちじ下落げらくてんじました。
解説かいせつつよまるトランプ大統領だいとうりょう要求ようきゅう FRBは
Q. FRBは今回こんかい利下りさげを見送みおくりましたが、トランプ大統領だいとうりょう要求ようきゅう一段いちだんつよまってきていますね。

(ワシントン支局しきょく小田島おだじま拓也たくや記者きしゃ
A. トランプ大統領だいとうりょう先週せんしゅうには、わたしうしろにえる改修かいしゅう工事こうじちゅうのFRB本部ほんぶ訪問ほうもんし、パウエル議長ぎちょうまえで「金利きんりげてほしい」とべるなど、利下りさげへの圧力あつりょく露骨ろこつになってきています。

さらに、今回こんかい決定けってい直前ちょくぜんには、「9月くがつ会合かいごう利下りさげをするといている」とまで発言はつげんしました。

これたいし、パウエル議長ぎちょう記者きしゃ会見かいけんでまだなにまっていないと否定ひていしたうえで、「中央ちゅうおう銀行ぎんこう政治せいじ距離きょりかなければ金利きんり操作そうさして選挙せんきょ影響えいきょうあたえるといった誘惑ゆうわくしょうじるだろう」ともべ、トランプ大統領だいとうりょうにくぎをしたかたちです。

一方いっぽう今回こんかい決定けっていには利下りさげを支持しじする2人ふたり理事りじ反対はんたいし、FRB内部ないぶ足並あしなみもみだれています。

関税かんぜい措置そち影響えいきょうによって、今後こんご物価ぶっかどれだけげられるか見極みきわめる必要ひつようもあり、トランプ大統領だいとうりょうから“おそすぎるおとこ”と批判ひはんされてきたパウエル議長ぎちょう適切てきせつなタイミングで利下りさげにることができるのか、その手腕しゅわんわれる局面きょくめんむかえています。





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