日本新闻: 中国動物用ワクチン工場から菌流出住民ら6000人以上感染発覚

中国ちゅうごく動物どうぶつ用ようワクチン工場こうじょうから菌きん流出りゅうしゅつ住民じゅうみんら6000人にん以上いじょう感染かんせん発覚はっかく

Nov 6, 2020 10:11

Furigana

中国ちゅうごく内陸ないりく部ぶの甘粛かんせい省しょうで去年きょねん、「ブルセラ症しょう」の動物どうぶつ用ようのワクチンを製造せいぞうする工場こうじょうから菌きんが漏もれ出だし、住民じゅうみんなど6000人にん以上いじょうが感染かんせんしていたことが分わかりました。地元じもと当局とうきょくは当初とうしょ、感染かんせん者しゃはおよそ200人にんと発表はっぴょうしていましたが、ことしになって報道ほうどうをきっかけにより多おおくの感染かんせん者しゃを把握はあくしていたことを認みとめ、当局とうきょくの隠蔽いんぺい体質たいしつに批判ひはんが高たかまっています。中国ちゅうごく甘粛かんせい省しょうの蘭あららぎ州しゅう市し当局とうきょくは、5日にち、記者きしゃ会見かいけんし、去年きょねん7月つきから8月つきにかけて、「ブルセラ症しょう」の動物どうぶつ用ようのワクチンを製造せいぞうする地元じもとの製薬せいやく工場こうじょうから菌きんが漏もれ出だし、周辺しゅうへん住民じゅうみんなど6620人にんが感染かんせんしたことを明あきらかにしました。

ブルセラ症しょうは、主おもに犬いぬや牛うし、豚ぶた、ヤギなどが細菌さいきんに感染かんせんして引き起ひきおこされる病気びょうきで、人ひとが感染かんせんすると発熱はつねつや関節かんせつの痛いたみなどの症状しょうじょうが出でます。

当局とうきょくは去年きょねん12月つき、工場こうじょうの近ちかくにある獣医じゅうい学がく研究所けんきゅうじょの職員しょくいんや学生がくせいらおよそ200人にんがブルセラ症しょうを引き起ひきおこす菌きんに感染かんせんしたと発表はっぴょうしていましたが、住民じゅうみんの感染かんせんは明あきらかにしていませんでした。

しかし、ことし9月つき、中国ちゅうごくの雑誌ざっし「財ざい新しん週刊しゅうかん」が、感染かんせんが周辺しゅうへん住民じゅうみんにも広ひろがり、その数かずは3000人にん以上いじょうに上のぼると伝つたえたことをきっかけに、当局とうきょくは、当時とうじ判明はんめいしていただけで3245人にんの感染かんせん者しゃがいたことを認みとめました。