日本新聞: 秋篠宮さまきょう「立皇嗣の礼」皇居・宮殿で

秋篠宮あきしののみやさまきょう「立たつ皇嗣こうしの礼れい」皇居こうきょ・宮殿きゅうでんで

Nov 8, 2020 04:11

Furigana

秋篠宮あきしののみやさまが皇位こうい継承けいしょう順位じゅんい1位いの「皇嗣こうし（こうし）」となられたことを広ひろく内外ないがいに伝つたえる「立たつ皇嗣こうし（りっこうし）の礼れい」が、8日にち、皇居こうきょ・宮殿きゅうでんで行おこなわれます。「立たつ皇嗣こうしの礼れい」は、平成へいせい3年ねんの天皇てんのう陛下へいかの「立太子りったいし（りったいし）の礼れい」を基本きほん的てきに踏襲とうしゅうする形かたちで、憲法けんぽうで定さだめる国事こくじ行為こういとして、「立たつ皇嗣こうし宣明のぶあき（りっこうしせんめい）の儀ぎ」と「朝見ちょうけん（ちょうけん）の儀ぎ」の2つの儀式ぎしきが、皇居こうきょ・宮殿きゅうでんの「松まつの間ま」で行おこなわれます。

当初とうしょは、ことしの4月つき19日にちに予定よていされていましたが、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうで延期えんきされていました。

8日にちは、午前ごぜん11時じから、「立たつ皇嗣こうしの礼れい」の中心ちゅうしん的てきな儀式ぎしきで、秋篠宮あきしののみやさまが「皇嗣こうし」となられたことを天皇てんのう陛下へいかが広ひろく内外ないがいに宣言せんげんされる「立たつ皇嗣こうし宣明のぶあきの儀ぎ」が行おこなわれます。

この中なかで、秋篠宮あきしののみやさまが、「皇嗣こうし」としての決意けつい表明ひょうめいにあたるおことばを述のべられ、菅かん総理そうり大臣だいじんがお祝おいわいのことばを述のべます。

また、午後ごご4時半じはんから、天皇てんのう陛下へいかが「立たつ皇嗣こうし宣明のぶあきの儀ぎ」のあと初はじめて公式こうしきに秋篠宮あきしののみやさまと会あわれる「朝見ちょうけんの儀ぎ」が行おこなわれます。

秋篠宮あきしののみやさまが、天皇てんのう皇后こうごう両りょう陛下へいかにお礼おれいのことばを述のべられ、両りょう陛下へいかが秋篠宮あきしののみやご夫妻ふさいに贈おくるおことばを述のべられます。

2つの儀式ぎしきが終了しゅうりょうすると、去年きょねん4月つきの「退位たいい礼れい正殿せいでん（たいいれいせいでん）の儀ぎ」から始はじまった上皇じょうこうさまから天皇てんのう陛下へいかへの皇位こうい継承けいしょうに伴ともなう一連いちれんの国くにの儀式ぎしきがすべて終おわります。

タイでもお祝おいわいの声こえ

秋篠宮あきしののみやさまが鳥類ちょうるいや魚類ぎょるいの研究けんきゅうのため、これまでたびたび訪問ほうもんされていた東南アジアとうなんあじあのタイでもお祝おいわいの声こえが聞きかれました。

秋篠宮あきしののみやさまは、鳥類ちょうるいや魚類ぎょるいの研究けんきゅうを行おこなうため、これまでたびたびタイを訪問ほうもんしており、ニワトリに関にかんする日本にっぽんとタイの国際こくさい的てきな共同きょうどう研究けんきゅうを提案ていあんし、参加さんかされました。

この共同きょうどう研究けんきゅうに参加さんかし、秋篠宮あきしののみやさまの通訳つうやくも務つとめたチュラロンコン大学だいがく文学部ぶんがくぶ東洋とうよう言語げんご学科がっかのチョムナード・シティサン学科がっか長ちょうは、2005年ねん、秋篠宮あきしののみやさまとともにタイの少数しょうすう民族みんぞくが暮くらす農村のうそんを訪おとずれ、ニワトリの飼育しいく方法ほうほうなどについて聞き取ききとり調査ちょうさを行おこないました。

チョムナードさんは当時とうじを振り返ふりかえり、「秋篠宮あきしののみやさまはタイの人ひとたちの名前なまえも一度いちど会あったら覚おぼえられ、まめな方ほうだと思おもいました。ご自身じしんは英語えいごが堪能かんのうですが、会議かいぎでは、英語えいごが得意とくいではない人ひとも発言はつげんしやすいよう、いつも通訳つうやくを介かいされ、とても思おもいやりがある方ほうでした」と話はなしていました。

そのうえで、「ニワトリの種類しゅるいや狩猟しゅりょうの道具どうぐの名称めいしょうもすべてタイ語ごで覚おぼえられ、研究けんきゅう熱心ねっしんで、知識ちしきもとても豊富ほうふでした。『学者がくしゃだなあ』と感かんじました」と話はなしていました。

そして、秋篠宮あきしののみやさまへのメッセージとして、「新あたらしい立場たちばになられ、より一層いっそうの重責じゅうせきを担になわれることと思おもいます。お時間じかんがございましたら、ぜひ、タイにお越おこしいただき、研究けんきゅう者しゃ仲間なかまと交流こうりゅうしていただきたいと思おもいます」と話はなしていました。