ことしの
国内の
出版物の
販売額は、
消費増税や
台風被害の
影響で
書籍・
雑誌ともに
売り上げが
減少し、
推計で
去年より
およそ500
億円少ない1兆2400
億円台と、15
年連続で
前の
年を
下回る
見通しとなりました。
出版業界の
調査や
研究を
行う出版科学研究所のまとめによりますと、ことし
国内で
出版された
書籍と
雑誌の
売り上げは、
1月から11
月までの
販売実績をもとにした
推計で
去年より
およそ500
億円少ない1兆2400
億円台となる
見込みです。
10月に消費税が引き上げられたことに加えて、台風による相次ぐ被害で書店での販売が落ち込んだことが影響しているとみられ、15年連続で前の年を下回る見通しとなりました。
このうち書籍の売り上げは、児童書やビジネス書などにベストセラーが出た一方で、文芸書や文庫本のヒット作が少なく、6800億円を下回る見込みです。
また、雑誌の売り上げは推計で5600億円前後と前の年より5%少ないものの、この中のコミックスは前年を3%ほど上回る見込みで、大幅な落ち込みが続いていた雑誌の売れ行きに明るい兆しがみられるとしています。
このほか、電子出版についてはまだ調査結果がまとまっていませんが、海賊版サイトの摘発によってコミックの売り上げが好調で、市場規模の拡大が続く見通しです。