イランによる
弾道ミサイルの
標的となったイラク
西部の
基地の
最新の
衛星写真を
分析したところ、
軍用機の
格納庫や
倉庫などが
ピンポイントで
破壊されていることがわかりました。
アメリカ軍に
大規模な
人的被害が
出ないよう、
標的を
慎重に
選んだことがうかがえます。
NHKはイランの
弾道ミサイルによる
攻撃を
受けた、イラク
西部に
あるアサド
空軍基地を、
攻撃後の
8日午前11
時ごろ
撮影した
最新の
衛星写真を
入手しました。
アメリカにあるミドルベリー国際大学院モントレー校の専門家グループが分析したところ、基地の周辺には攻撃を受けたと見られる場所が少なくとも7か所ありました。
このうち、駐機スペースには先月30日の写真では軍用機の格納庫と見られる5つのテントのような施設が並んでいましたが、8日には両端の2つを残して中央の3つの施設が壊されているのがわかります。
また、滑走路の上にも今月30日にはなかった大きなくぼみが確認できます。
このほかに攻撃されたとみられる場所も、格納庫や倉庫などに限定されており、イランが、基地に駐留するアメリカ軍に大規模な人的被害が出ないよう標的を慎重に選んだことがうかがえます。
衛星写真を分析したミドルベリー国際大学院モントレー校のマーガレット・クロイ氏は、NHKの取材に対して、「かなり正確に、施設に打撃を与えている。標的をたたく精度がかなり高いようだ」と話し、イランが高い精度でミサイル攻撃を行ったという見方を示しました。