夜空に
明るく
輝き、
冬の
大三角形の
星の
一つで
ある「ベテルギウス」が、
去年の
秋から
急速に
明るさが
低下して、
過去50
年で
最も暗くなっています。
冬の
大三角形をつくる
3つの
星の
一つで
ある「ベテルギウス」は、オリオン
座にある
赤く
輝く星として
知られていて、
地球から640
光年余り離れています。
国立天文台によりますと、「ベテルギウス」の明るさはこれまで1等星に分類される0.5等ほどでしたが、去年秋ごろから急速に暗くなりはじめ、今月下旬には明るさが3分の1程度の1.6等ほどと、2等星に相当する明るさになり、過去50年で最も暗くなったということです。
「ベテルギウス」は「変光星」と呼ばれる明るさが変化する星としても知られていて、今回の現象について専門家の中ではいずれまた明るく輝くとする見方があるほか、「超新星爆発」という巨大な爆発を起こす前兆ではないかとする専門家もいます。
国立天文台の山岡均准教授によりますと「夜空を見て暗くなったと気付いた人もいると思う。今回の現象が超新星爆発の前兆現象ではないとみているが、いずれは起きると考えられているので関心はもって注目している」と話していました。