日本新聞: テニス錦織圭けがからの復帰戦で優勝

テニス錦織にしきおり圭けいけがからの復帰ふっき戦せんで優勝ゆうしょう

Jun 19, 2023 08:06

Furigana

テニスの錦織にしきおり圭けい選手せんしゅが、けがからの復帰ふっき戦せんとしておよそ1年ねん8か月かげつぶりに出場しゅつじょうした下部かぶのツアー大会たいかいのシングルス決勝けっしょうで、アメリカの選手せんしゅにストレートで勝かって優勝ゆうしょうしました。

元もと世界せかいランキング4位いで33歳さいの錦織にしきおり選手せんしゅはおととし10月つき、アメリカで行おこなわれたマスターズ大会たいかいに出場しゅつじょうして以来いらい、左ひだり股関節こかんせつの痛いたみが続つづき去年きょねん1月つきに手術しゅじゅつを受うけて復帰ふっきを目指めざしましたが、その後そのごも足首あしくびを痛いため、昨さくシーズンのツアー復帰ふっきを断念だんねんしました。

現在げんざいは12年ねんぶりにランキングを外はずれています。

錦織にしきおり選手せんしゅはプエルトリコで開ひらかれている下部かぶのツアー大会たいかいでおよそ1年ねん8か月かげつぶりに実戦じっせんに復帰ふっきし、18日にちに行おこなわれたシングルス決勝けっしょうで世界せかい1118位いでアメリカの19歳さいマイケル・ゼン選手せんしゅと対戦たいせんしました。

第だい1セット、錦織にしきおり選手せんしゅは立ち上たちあがりから積極せっきょく的てきに前まえに出でてブレークに成功せいこうすると、第だい5ゲームではリターンエースを連続れんぞくして決きめるなど再ふたたびブレークを奪うばい、このセットを6-2で取とりました。

第だい2セットは5-2とリードしながらその直後ちょくごに3ゲームを連取れんしゅされますが、第だい11ゲーム、錦織にしきおり選手せんしゅがラリーから巧たくみにボレーを決きめてブレークを奪うばうと第だい12ゲームの最後さいごは積極せっきょく的てきに前まえに出でて再ふたたびボレーを決きめて7ー5で取とりました。

錦織にしきおり選手せんしゅはセットカウント2対たい0のストレート勝がちで復帰ふっき後ご初はじめての大会たいかいで優勝ゆうしょうしました。

優勝ゆうしょうの瞬間しゅんかん、錦織にしきおり選手せんしゅは笑顔えがおを見みせながら両手りょうてを高たかく掲かかげ、会場かいじょうから大おおきな拍手はくしゅが送おくられました。

錦織にしきおり「これ以上いじょう望のぞめないくらいの結果けっか」

試合しあいのあと、錦織にしきおり圭けい選手せんしゅは「この結果けっかは自分じぶんの想像そうぞう以上いじょうだった。プラスきょうはプレーがめちゃくちゃよかったので、それが何なによりうれしかった。最後さいごは危あぶなかったが、いつもどおりというか、結構けっこう慣なれた展開てんかいではあったので、5-5になっても落ち着おちついていた。自分じぶんのテニスを思い出おもいだして、攻せめることを意識いしきして5-5からしっかり試合しあいを締しめられたので、危あぶなかったが勝かててよかった」と振り返ふりかえりました。

そして「これ以上いじょう望のぞめないくらいの結果けっかが出でたので、ちょっと1回かい休やすんでこの優勝ゆうしょうを糧かてに、もうちょっとチャレンジャーの大会たいかいに出でるが、早はやくツアーに戻もどって来きたられるようにしたい」と話はなしました。

また、今こん大会たいかいで得えたものについて「めちゃくちゃ大おおきい。1試合しあい勝かつのに何なん週間しゅうかん、何なに大会たいかいもかかると想像そうぞうしていたし、ここまでのプレーが出でることは自分じぶんでも信しんじられなかった。1回戦かいせんから感覚かんかくは悪わるくはなかったが、きょうの試合しあいはめちゃくちゃよかった。きょうのレベルだったらツアーでも戦たたかえるんじゃないかというくらいよかった。もちろん要よう所要しょよう所しょで足たりないところや最後さいごちょっともたついて悪わるいところはあったが、復帰ふっき戦せんでこれ以上いじょうない出来できだったと思おもう」と手応てごたえを口くちにしました。

そのうえで「自分じぶんでもびっくりするくらいいい結果けっかが出でたので、引き続ひきつづき次つぎの大おおきな大会たいかい、夏なつの全米ぜんべいオープンに向むけて、もっともっとレベルを上あげて、トップ100に早はやく入いれるよう目指めざして頑張がんばりたい」と今後こんごの目標もくひょうを話はなしました。