国立天文台によりますと、月が欠けはじめるのは、26日の午後6時44分ごろで、午後8時9分すぎから、およそ19分間にわたって、影に完全に覆われる皆既月食となり、午後9時53分ごろに満月に戻るということです。
東京や仙台などでは、月が昇り始めた直後から欠け始め、それ以外の多くの地域では一部が欠けた状態で月が現れます。
そして、南東の空で皆既月食となる見通しです。
皆既月食の間の月は、見えなくなるのではなく、太陽光の中の赤い光が地球の大気で屈折して月を照らすため、赤黒い色に見えるということです。
日本で皆既月食が観測できるのは、2018年7月以来およそ3年ぶりで、前回は明け方だったため、今回のほうが観測しやすい時間帯になっています。
また、26日は、一般にスーパームーンと呼ばれる、1年のうちで地球に最も近い位置で起きる満月で、最も遠くにある満月と比べて14%大きく見えるということです。
国立天文台の山岡均准教授は「観察しやすい時間帯なので、天気がよければ南東の空が開けた場所で簡単に見ることができます。宇宙のおもしろさに触れるきっかけにしてほしいと思います」と話しています。