エジプト
政府は
首都カイロの
南に
ある、
およそ2600
年前の
古代遺跡で、エジプトでは
初めてと
なるライオンのミイラを
発見したと
発表しました。エジプトのアナニ
考古相は23
日、
首都カイロの
南に
あるサッカラで
会見し、エジプトの
調査隊が、
猫の
神を
祭っていた
およそ2600
年前の
神殿跡から
多数の
動物のミイラや
像を
発見したと
発表しました。
見つかったミイラのうち2体はエックス線などによる調査の結果、生後6か月から8か月のメスのライオンのミイラである可能性が高いことが分かったということです。
この場所では、これまでも多数の猫のミイラが出土していますが、エジプトでライオンのミイラが見つかったのは初めてだということです。
ミイラが見つかった神殿がつくられた時代はライオンの神が強い力の象徴として広く信仰されていたということで、ミイラを調査することで当時の宗教的な慣習などが明らかになると期待されています。
アナニ考古相は「今回見つかった出土品は数百に上っている。博物館を発見したようなものだ」と述べ、日本の支援でカイロ近郊のギザで建設中の「大エジプト博物館」などの新たな博物館の開館を前に観光に弾みがつくことに期待を示しました。