日本新聞: 「マタハラ」訴訟２審で逆転女性の訴え退ける

「マタハラ」訴訟そしょう２に審しんで逆転ぎゃくてん女性じょせいの訴うったえ退しりぞける

Nov 28, 2019 21:11

Furigana

東京とうきょうの語学ごがく学校がっこうで講師こうしをしていた女性じょせいが、育児いくじ休業きゅうぎょう後ごに雇やとい止とめされるなどマタニティー・ハラスメントを受うけたと訴うったえた裁判さいばんで、２に審しんの東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょは、会社かいしゃによる雇やとい止とめを無効むこうとした１いち審しんの判決はんけつを取り消とりけし女性じょせいの訴うったえを退しりぞけました。東京とうきょうの語学ごがく学校がっこうで英語えいご講師こうしだった38歳さいの女性じょせいは５ご年ねん前まえ、育児いくじ休業きゅうぎょう後ごに正せい社員しゃいんから契約けいやく社員しゃいんへの変更へんこうを迫せまられたうえ、雇やとい止とめされるなど、マタニティー・ハラスメントを受うけたとして、運営うんえい会社かいしゃの「ジャパンビジネスラボ」に賠償ばいしょうなどを求もとめました。

１いち審しんの東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょは去年きょねん９月くがつ、雇やとい止とめを無効むこうと判断はんだんし、賃金ちんぎんや慰謝いしゃ料りょうの支払しはらいを命めいじました。

２に審しんの判決はんけつで、東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょの阿部あべ潤じゅん裁判さいばん長ちょうは「雇用こよう契約けいやくの説明せつめいや育児いくじ休業きゅうぎょう後ごの状況じょうきょうは、法律ほうりつで禁止きんしされた不利益ふりえきな取り扱とりあつかいには当あたらない」としたうえで、「女性じょせいはマスコミに事実じじつと異ことなる内容ないようを伝つたえマタハラ企業きぎょうだという印象いんしょうを与あたえようとしていて、女性じょせいを雇やとい止とめにしたことには合理ごうり的てきな理由りゆうがある」として１いち審しんの判決はんけつを取り消とりけしました。

さらに「記者きしゃ会見かいけんの発言はつげんで会社かいしゃの名誉めいよを傷きずつけた」として女性じょせいに対にたいしておよそ50万まん円えんの賠償ばいしょうを命めいじました。

原告げんこくの女性じょせい「社会しゃかいの動うごきに逆行ぎゃっこうする判断はんだん」

判決はんけつについて原告げんこくの女性じょせいは「社会しゃかいの動うごきに逆行ぎゃっこうする裁判所さいばんしょの判断はんだんと受け止うけとめています。これから声こえを上あげたい人ひとの芽めを摘つまむことになり、この判決はんけつのままにしておくわけにはいきません」と述のべて最高さいこう裁判所さいばんしょに上告じょうこくする意向いこうを示しめしました。